暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン stylish・story
第二十四話 家族
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いた。と言っても、キリトとシュウの顔は知れ渡っているので意味は無いようだった。

「修也・・・お前の知り合いなのか?」

修也は一旦元の表情に戻ると説明を始める。

「まあな。この人は須郷伸之。親父の会社レクトのフルダイブ技術部門研究部の主任だ」

「彼は私の腹心の息子なんだ。家族同然のようなものだよ」

「その件ですが社長。正式にお受けします」

修也は父親から発せられた【家族】と言う言葉に表情には出さなかったが怒りを覚えていた。そして須郷の言葉を聞いた修也はさらに握り拳を作り始めた。
(シュウ?どうしたんだ?怒ってる?)

それに気付いた和人は聞きはしなかったが疑問の念を抱いていた。

「しかし・・・良いのかね?君はまだ若い」

「私の心は決まっています、社長。私は明日奈さんに・・・」

しかし須郷が言い切る前に・・・




























「良い加減にしやがれ!!!」

「シュ・・・ウ?」

修也の怒声が病室中に響き渡った。
和人はここまで怒っている修也を見たのはSAOでの、グリムロックに見せたあの怒り以来だが今の怒りはその数倍あっても良いと感じており、冷や汗を流していた。

「親父!!須郷さん!!その話は俺の前でやるなって言った筈だぜ!!!」

修也の言葉に父親は反論をする。

「修也!!まだ分かってくれないのか!?これは結城家や会社のためで・・・」

「ふざけんな!!その過程に明日奈の意志が何処にあるってんだ!?親父とお袋は明日奈に束縛だけじゃなく、絶望まで与えるってのかよ!!!そんな事・・・俺は許さねぇぞ!!!」

修也が明日奈と須郷が家族になる・・・結婚する事に大反対しているのは明日奈から須郷がどのような人物か聞いていたからである。その執着振りは彼女本人も嫌悪の念を抱いていたみたいだった。
さらにそのような男性と明日奈が政略結婚するとなると兄の修也にとって許せまじ事だった。
修也はその場から立ち去ろうとした。そして須郷の隣を横切ろうとした瞬間、小声で父親に聞こえないように須郷に言い放つ。

「アンタが何考えてんのか知らねぇが何時か・・・テメェの化けの皮を剥がしてやるからな、須郷!!」

今のSAOサーバー維持、つまり未帰還者300人は修也の父親が勤めているCEOのレクトが受け継いでる。そして須郷はその【フルダイブ技術部門】の主任だった。修也はその点を踏まえると何かあるとすればこの男しか考えられなかった。

「・・・君に出来ると良いねぇ。そんな事が」

「っ!!」

須郷は一瞬だが顔を歪め、何かを企んでいる表情を浮べていた。そして修也はその場から消えるように居な
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ