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とある星の力を使いし者
第11話
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壁代わりにしてその砂鉄の刃を防ぐ。

「調べるか・・・それもいいだろう。」

君が関わっているのも少なくないしな、と美琴に聞こえない声で呟くと近くに落ちている空き缶を引き寄せる。
そして、それを美琴に投げつける。

「だが、それもここから無事に帰れたらの話だ。」

その空き缶を見て美琴は前にあった虚空爆破(グラビトン)事件の原因である能力を思い出す、と同時に空き缶が爆発する。
しかし、美琴は咄嗟に電磁力で周りの鋼鉄や砂鉄を組み上げ即席の盾を作る。
それを木山は空き缶が大量に入っているごみ箱を浮かび上がらせ、その中身を全て美琴に投げつける。

「今度は即席の盾で耐えられるかな?」

「ハッ!!
 だったら爆発前に全て吹き飛ばせばいいだけでしょーが!!」

美琴の周りに大量の電気が集め、それを使い爆発する前に空き缶を破壊していく。

(さすがに正攻法で攻略するのは不可能か。
 だが・・・・)

密かに空き缶を一個だけ手に持ち、それを操り美琴の後ろに回り込ませる。
美琴は空き缶を打ち落とすのに夢中で、空き缶が背後に回り込んでいる事に気づいていない。

「ざっとこんなもんよ!!
 もうお終・・・」

言葉を続けようとしたがその瞬間、空き缶が爆発した。

「正面が駄目なら搦め手に回るまで。
 もっと手こずるかと思っていたが意外に大したことなかったな。」

美琴は空き缶に気づくことなく爆風に巻き込まれ、土砂に埋まって動かなくなった。
それを確認した木山は上で傍観している麻生に話しかける。

「さて、君は降りてこないのか?
 君が勝つと言っていた少女は私に負けたがどうする?」

依然と木山は余裕の表情を浮かべながら言うが、麻生は木山には聞こえなかったがため息を吐いて木山に言った。

「あんたに一つ忠告してやる。
 見た目だけを見てそいつが死んだとか思わない事だ。
 ちゃんと確認する事をお勧めするよ。」

麻生の忠告を聞いて木山は振り向こうとした時、後ろから誰かに抱き着かれる。
この場面で抱き着ける者など限られてくる。

「つーかまーえたーーー♪」

先ほど爆発に巻き込まれた美琴だった。
木山は美琴が倒れていた所を見ると、そこには先ほどと同じ鋼鉄などで作られた盾が作られていた。

「AIM拡散力場の専門家に説明するのはアレだけど、私の身体からは常に電磁波が出てるの。
 妙な動きとかあったら反射波で察知できるから死角とか関係ないのよ。」

さっき倒れた振りをしていたのは木山を油断させる演技だったのだ。

「零距離からの電撃・・・あのバカには効かなかったけどいくら何でもあんなトンデモ能力までは持ってないわよね?」

「くっ!!」

木山は周りにある鉄筋
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