第11話
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稿せよ。」
「どうするんです?
年貢の納め時みたいですよ。」
初春も木山一人だけではあの数の警備員を退けない、と思っているのだが木山は余裕の表情を浮かべていた。
「「幻想御手」は人間の脳を使った演算機器を作るためのプログラムだ。
だが同時に使用者に面白い副産物を齎す物でもあるのだよ。」
木山はそう言うと車から降り警備員の言うとおりに両手を頭の後ろに組む。
警備員は初春が無事である事を確認すると木山を確保する。
だが、一人の警備員の銃が勝手に動きだし、他の警備員に向けて発砲する。
「!?・・・貴様一体何を!!!」
「ち、違う!!オレの意思じゃない!!!
銃が勝手に・・・」
男がそう言った時、木山は両手を前につき出すとそこに炎が集り一つの炎の塊が出来る。
「馬鹿な!!学生じゃないのに能力者だと!!?」
美琴と麻生は現場近くまで来ると突然大きな爆発音が鳴る。
「な・・何だぁ?」
「早くあそこまで!!」
「む、無茶言わないで下さいよ。
早く引き返しましょう。」
「だー!!!もういいわ、ここで降ろして!!!」
美琴はお金を運転手に渡し携帯を持って爆発音がした所に走って向かい麻生はゆっくりとタクシーから降りると歩きながら美琴の後を追う。
「黒子、何が起こってんの?」
何か情報が入っていると思い美琴は白井に電話を掛ける。
「それが情報が混乱してて・・・木山が能力を使用して警備員と交戦している模様ですの。」
「彼女、能力者だったの?」
「いえ、「書庫」には木山が能力開発を受けたという記録はないのですが・・・・」
白井は警備員の車にあるカメラの映像を見ながら答える。
「しかしこれは明らかに能力・・・それも「複数の能力」を使っているしか・・・」
「どういう事それこそありえないじゃない!!
能力ってのは一人に一つだけ例外はない筈よ!!」
「状況から推測するしかないのですが・・・木山の能力は「幻想御手」を利用したものではないでしょうか?
何千人もの能力者の脳とネットワークと言う名のシナプスでできた「一つの巨大な脳」、もしそれを操れるのなら人間の脳では有り得ない事も起こし得ますの。
この推測が正しいのなら今の木山は実現不可能と言われた幻の存在・・・「多重能力者」。」
「多重能力者」。
二つ以上の超能力を持つ能力者の事だが脳への負担が大きすぎるため、実現不可能とされていて幻の存在とも言われている。
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