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アーチャー”が”憑依
二十二話
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タッグでの裏の知識に関しての授業。そして生き残るための土台として体力造りや筋力トレーニングをちょっとシャレにならないレベルでこなしているのだ。運動が得意な明日菜でも酷い筋肉痛に見舞われていることが、その苛酷さを物語っている。
 話変わって何故彼女達がここにいるかと言うと、答えは簡単。服を買いに来たのだ。服とは言っても外行き用の可愛らしいものなどではなく、修行中に着るトレーニングウェアの類だ。すぐに、ではないがこれから厳しくなっていくだろう修行を想像し、彼女達は専用に服を用意することを決めたのだ。

「っと、確かスポーツ用品店はこっちだっけ?」

「確かそうやったはずや」

「私は余り行かないので……」

 余り利用したことのないスポーツ用品店へと向かう一行は、不確かな記憶を頼りに何とか目的地を目指して歩く。だが、そんな三人に聞きなれない一つの声がかけられた。

「あの、すみません」

 落ち着いた雰囲気の女性の声だ。だが、やはり三人には聞き覚えが無い。だが、無視するわけにもいかないと三人は同時に振りかえる。そして、三人は思わず声の主である少女に見惚れてしまった。
 いいんちょとはまた違った金色の髪に翡翠の瞳凛々しく整った顔立ちはまるで人形の様だと三人は思った。

「道を聞きたいのですが、構いませんか」

「あ、はい! いいですよ」

 少女に見惚れてしまっていたため反応が遅れたことに僅かに顔を赤らめながら明日菜は応答する。
 そんな様子をこれまた少女は見惚れてしまう様な笑みを浮かべた。そして……

「感謝します。私の名前はアルトリアといいます」

 彼女は静かに己の名を明かした。







「なるほど、運動用の服をですか」

「そーなのよ。今はまだ筋トレ程度だからいいんだけどこれからはもっと色々なことをやるだろうしね」

 麻帆良内にあるスポーツ用品店。明日菜達三人は先ほど知り合ったアルトリアを伴いここを訪れていた。当初はアルトリアを先に道案内する予定だったのだが、彼女が急いでいるわけではないこととこれも何かの縁だということで同伴を望んでのことだった。

「しかし、やけに沢山買うのですね」

「確かにそうなんやけど、やっぱり数が必要になりそうでなぁ」

「場合によっては一日に数着使うこともありそうですので〜」

「なるほど。しかし、一体何の運動を?」

 アルトリアは彼女達の目的を運動用の服を買うためとしか聞いていない。これほどの量を買う必要がある運動とは一体どんなものなのか気になったようだ。

「んー、なんて言うのかな?」

「説明しずらいですね」

「ええ例えがうかばへん」

 歯切れの悪い返答にアルトリアは首を傾げるものの、彼女はそれ以上追
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