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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十一話 記憶の日々の傍らで
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かしたら、俺に見つかることは既定事項かもしれない。何より面白そうだ。一先ず俺は子供組みの元へと駆けつけたが、騒動は収まっておりとりあえずギルドの中でケーキ強奪事件について話合えと説得した。

 背後では俺が現れたことによってより隠れ方が雑になっている。特に大人エルザ?が物凄い勢いでこちらに来ようとしているのを金髪の女性が必死に止めている。やはり、時間関係に関わることなのだろう。
 しかし、こんな考え方が自然と出来るようになるとは俺もこの魔法世界に染まったなとしみじみと思う。前世では考えられない発想だ。子供組がギルドの中へ入っていったのを確認し俺は隠れている奴らに声を掛けた。

「子供三人は行ったぜ? そろそろ出て来いよ。俺に見つかってる時点で破綻してるだろ」

 何やら隠れている場所からゴニョゴニョと話声が聞えてくるが、少し経つと四人と一匹が現れた。大人グレイとナツらしき人物は懐かしそうに俺を見ている。ただ気になったのが金髪の女性だ。スタイルが良くこの中でもエルザを抑えていたあたり良心的存在なのだろうが、どうにもRAVEのヒロインと被って見えた。

 まさか、魔導精霊力(エーテリオン)持ちじゃないだろうな。だとすると俺の天敵だぞ……いずれわかることか。今の俺が知るべきではないな。金髪の女性を見ながら思案していると。目が血走った大人のエルザらしき人が俺を背後から抱きしめた。デカイな、いろんな意味で。良い香りもするし、俺も何か間違いを犯してしましそうになる。煩悩退散!

「十五歳の時のルシアか! 今見てみると何という可愛さだ!持ち帰りたい」

「駄目よ、エルザ! 置いてきなさい!」

 まるで捨て猫を飼いたいと駄々をこねる子供とそれに反対する母親のような会話をしている。俺をペット扱いするな。というより金髪の女性はモロにエルザと発言している、確定だな。ナツとグレイも俺をまじまじと見ながら今なら勝てるかもしれねぇと呟いているが、試してみるか?と挑戦的な態度で返そうとするも、エルザに抱きかかえられている現状では迫力にかける。

 俺は先ほど考えていた時間逆行について大人版エルザ達に話した。何故わかったのかと驚く大人達をほっといて更に言葉を続ける。ここでは俺は一切の協力をしないと明言した。ヘタに俺が介入すれば、それこそタイムパラドックスが起こりうる可能性が大きくなる。今の出来事は俺が黙っていれば済むことだしな。

 この程度では何ら未来への影響はないと信じて。頼むぞ、いやマジで。俺はそのまま大人エルザの頬擦りと抱きつきから何とか脱出しギルドの中へと入っていった。後はあいつらが何とかするだろう。俺の出る幕じゃない。


 ギルドへ入ると、相変わらず騒がしい。カウンターまで立ち寄りシャンパンを丸ごと一本買取り、映画を見るための席へ
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