暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十話  新たな仲間達とミラジェーンという女の子
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しの良い所まで運んだ。そこは周りの木々よりも一回り大きい大木の下。その大木のおかげで木陰になっており、辛そうなルシアの頭を持ち上げ膝枕をしてあげる。

 ……エルザもルシアに膝枕なんてしたことがあるのだろうか。というよりエルザとルシアの関係性も少し気になる。あのエルザが絶賛してた男だからな。私がどうせ大したことない男だろと挑発すれば烈火の如く怒り出したほどだからなぁ。でもまぁ……

「今なら、エルザがあんなに怒った訳も少し分かるかもな」

 ルシアのサラサラな髪を手で櫛を通すようにそっと撫でる。もぞもぞと動き、良い位置を見つけたのかそこで安定した。ショートパンツだから少しくすぐったい。寝顔は意外にも可愛く、戦闘の時見せていたあの獰猛な顔とはまったく違う。本当に同一人物なのかと疑ってしまうほどだ。指で頬を突くとうなされている。少し面白い。よくよく見てみると結構顔立ちは整っている。たぶん、皆第一印象はこの凶悪な眼つきが印象的でここまで見れていないのかもしれない。損をしているなと思いつつもその事実を知っているのは私だけでいいとも思う。


 心地よい風が時たま吹き、なびく髪をおさえる。森林につつまれ穏やかな時間が過ぎていく。たまにはこんな時間があってもいいよな。それにもし何かあっても一緒に助けてくれるんだろ?魔人と悪魔がタッグを組めば向かうところ敵なしだ。私はそう呟きながらルシアの髪を撫で続けた。
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