暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十話  新たな仲間達とミラジェーンという女の子
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の早さで年を取るデメリットが存在した。しかし俺は埋め込まれているわけではなく、首から掛けられているDBを使って能力の使用をしているため、そのデメリットは無効なのだが使用後にかなりの負担が身体に掛かるという新たなデメリットがある。しかしそんなデメリットが霞んでしまうほど強力なDBだ。そのため手加減も大変だが敵を圧倒し心を折らせるには手っ取り早い。

「な、何をしたんだい!? ルシアの身体が」

「頼むから全力で防御してくれよ? 手加減はするが、いかんせん慣れてなくてな」

 ドンッ!と大きな音が鳴り響き、周囲の大気が震えたかのように感じた。その音の正体はミラに迫る際、地面に圧力がかかり小さなクレーターが出来た時の音だ。あまりの速さに俺を見失ったのか、ミラは周囲を忙しなく見渡すが目視できないようだ。
 俺が後ろだ、とこれから攻撃するために合図を出し防御させるよう声を発した。条件反射のようにミラは背後から迫る蹴りに対して右腕を上げそれを支えるように左手で防御を補ったのだが。

「ぐぅぅぅ!!」

 そのまま勢い良く吹き飛び木々がある場所まで吹き飛んでいった。ミラは今の一撃で腕が使い物にならなくなったのか腕をだらりと下げている。そしてミラが正面を向いた時には俺のつま先がミラの首元に突きつけられていた。

「チェックメイトだ。悪くはなかったが相手が悪かった」

「……ちくしょう。まだ鍛えたり無いっていうのかよ」



 ミラが悔しそうに下唇をかみ締めていた。何故彼女はこんなにも力を欲するのか。ただ単純に負けることが悔しいのか、それとも俺と同類なのか。そういえばと、エルフマンとリサーナのことを思い出した。もしかしたら妹と弟を守りきれる力が欲しかったのかもしれない。勘だけど。

 地面を見るとポツリと一滴何かの雫が落ちてきたように濡れていた。雨かと思ったが空を見ると清々しいほどに快晴。では何故?と思いながらミラを見ると悔しそうに涙を浮かべていた。少し驚き、取り乱しそうになったがすぐに心を落ち着かせ平常心を保つ。
 突然女の子に泣かれると俺でも驚く。恐らく負けた悔しさで泣いたのだろうが、俺は彼女にどんな言葉を投げかけ慰めたら良いかわからない。エルザのときとは状況が違う。圧倒的に力の差を見せすぎたか。心を完膚なきまでに折ってしまった俺に原因はあるのだろう。俺は震える体にマントを掛けてあげることしかできなかった。彼女が今思ってること、涙を流している理由を確信できないでいたから。だから、俺は

「俺は人の心を読めるわけじゃない。それに悩みを聴いても解決できるかどうかもわからない」

「……」

「人に話すだけでも楽になるってよく聞くけど実際その通りだと俺は思う。俺とミラの信頼関係はこれからだが、お互い同じギルドで戦った仲では
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