起きたらいつの間にか一週間後
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な。起きれたらちゃんと学校に行かせるから」
「……わかった」
簪は頷いてそのまま医療室を出ていった。
そして俺は体を痛めながら本音を降ろし、隣に寝かせる。
『相変わらずシスコンね』
「家族を大事にしていると言え」
足を伸ばし、頭を撫でていると、
「んぅ……おにい……ちゃん?」
「ああ。というか今すぐ寝ろ」
「お兄ちゃん!!」
騒がしいとか言って怒られるぞ。
「静かにしなさい」
「あ、うん。じゃなくて、いつ起きたの?」
「ついさっき。そしてお前に言っておくが、怪我人の股間の上に乗るな」
俺がそう言うと本音は顔を赤くした。
「とにかく、今日は遅い。お前ももう寝ろ」
「うん」
そう言って寝かせる。さて、俺も寝るか。
■■■
「……起きたか」
第一声がそれだった。
「何でいるんですか、織斑先生。それとも何ですか? 俺を襲いに来たんですか?」
「それだけ軽口を叩けるのならいいだろう。今すぐ起きろ。事情聴取だ」
その声を聞いて俺は不快な顔をして、
「お断りします」
即座に断った。
「だがIS委員会の役員がお前を捕まえに来るぞ」
「………受けてもいいけど、しゃべらないからな。別に俺が犯罪になることなんてしてないし」
ここは大人しくしておいたほうがいいだろうな。
俺はまだ隣で寝ている本音の体を揺すって起こす。
「んにゅ………」
「本音、朝だ。今日は学校は?」
「う〜んと、ないよ〜」
「だったら部屋に帰りな」
とりあえずシヴァに本音の護衛を指示した。
「ところで織斑先生」
「何だ?」
「少しだけ、上で話をしませんか? それに俺もシャワーを浴びたいので」
「………いいだろう。少しだけ許可する。それに私も少しお前と話したいこともあるんでな」
なんとか許可をこじつけて俺は医療室を出た。
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