第3章 白き浮遊島(うきしま)
第23話 ルイズに王命?
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は判り辛いのですが、タバサが俺を使い魔にしてから一番良かったと思っている点は、彼女の食事の内容が劇的に変わった点だと感じているのは間違いないのですが。
食事の時の彼女の雰囲気は、かなり高揚していて、明るく楽しげな気が発せられて居ますから。
「シノブくん。ドアの外に、キュルケ嬢が来ているみたいなのだが、どうする。入れてやるか?」
お箸で、タバサの視線の先に有った鶏の南蛮漬けを取って彼女の口元に運んでいた俺に対して、この部屋を結界で包んでいるハルファスがそう聞いて来る。
尚、俺の式神達は、先ず、俺の方に情報を上げて来ます。これは、当然と言えばそれまでなのですが。しかし、どうせこの報告の後に、俺の方から、この部屋の主のタバサにお伺いを立てる為に問い掛けるのですから、俺と言う間をすっ飛ばして、直接、タバサに聞いてくれた方が早いとは思うのですが……。
「……と言う事やけど、タバサ、どうする?」
一応、お箸を置いて、タバサの判断を仰ぐ俺。もっとも、この程度の事ならば、わざわざ彼女の答えを聞かずとも、答えは判っていると言う程度の事なのですが。
しかし、これもケジメと言うヤツですから。この部屋の主はタバサ。使い魔としての俺の主もタバサ。ならば、答えが判っているからと言って、俺の判断だけで先々に話しを進めて行って良い訳はないですから。
本来の主が、すべてを支配しなければ、主客が逆転して仕舞います。もっとも、その論法で行くのならば、この室内の精霊は、本来、タバサがすべてを支配するべきなのですが、現状ではすべて俺が支配している状態なのですが……。
流石に、精霊に好かれている龍種と、嫌われている元系統魔法使いでは、精霊を友にする能力に違いが有り過ぎて、この部分を修正する事は、今のトコロ出来てはいません。
それに、現状では、大した不都合は生じていませんからね。まして、部屋の主で有るタバサよりも、室内の環境を整えているのはセバスチャンで有る以上、この空間内の精霊も俺が支配した方が、住環境を整えやすいのも事実なのです。
「良い」
タバサより、短い肯定の言葉が告げられる。当然、そう答えられる事は判っていたのですが。
「……と言う事やから、ハルファス、キュルケを入れてやってくれるか?」
またもや、これも手続き上の問題なのですが、タバサの肯定を受けて、俺から命令する事によって初めて、ハルファスはこの部屋のドアを開ける事に同意する。
これも当然の事と言えば当然の事ですね。俺の命令も無い内から、ハルファスが自らの判断でドアを開けるのは、かなり差し迫った脅威が接近して居り、俺の命令を聞く暇すら惜しいような場面に限定されますから。
俺の言葉にひとつ首肯いてから、結界を
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