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蒼き夢の果てに
第3章 白き浮遊島(うきしま)
第23話 ルイズに王命?
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しては別にどうと言う感情はないな】

 そう当たり障りのない返事を返す俺。それに、これは事実ですし、彼女単独ならば問題はない相手だと思いますから。
 ……表向きは。
 問題は、その取り巻き連中と言うだけの事です。ただ、キュルケとあの信奉者たちは、今のトコロはセットで行動する事が多いですから、少し苦手な相手、と言う雰囲気が勝ち過ぎるのも仕方がない事なのですが。

 俺は気を集める生命体で、気を読む生命体でも有りますから。

「そうしたら、昼食の準備をするけど、何か食べたい物は有るかいな」

 一応、使い魔モードから、平時モードのセバスチャン仕様の俺に移行する。
 その俺と、タバサの間、清々しい五月(ウルのつき)に相応しい風が吹き抜けて行った。


☆★☆★☆


 夜。流石に強制参加させられるパーティなど開かれる訳もなく、本日は、希望者のみを募ったパーティが開かれる事と成りました。

 もっとも、トリステインの貴族に取っては殆んど強制参加に等しいパーティだったのですが、ガリアからの留学生であるタバサに関しては任意での参加と成りましたので、結局、こうやって、タバサの部屋で取る夕食と成っている次第で有ります。

 それに、そもそも、出自のはっきりしないタバサがトリステインの王女の参加する晩餐会に参加するのは問題が有りますし、学院の側にも多少の迷惑を掛ける可能性も有りますから、表面上はこちらの方から辞退した形を取った訳なんですけどね。

 もっとも、俺とタバサが夕食を取っている時間帯は、王女を交えての会食の時間などとっくに終わっている時間帯なんですけど。

 これは当然の事なのですが、俺とタバサは遊んでばかりいる訳では無く、ある程度の鍛錬は行って置く必要が有ります。まして、俺の学んでいた洞は、剣を学んで身体を鍛え、学問を修めて智を貴ぶと言う洞に繋がる仙人の教えを実践する洞ですから、面倒でも日頃の鍛錬は欠かせない物なのです。

 そう言う点で言うと、タバサが主人で良かったのかも知れませんね。彼女も、自らの目的の為には、鍛錬は欠かせないですし、今までも個人での鍛錬は欠かさなかったみたいなので、ちょうど授業が終わった夕刻からはその鍛錬に充てる時間と為しているのです。

 但し、普段は夕食の準備も俺のその鍛錬の内に入るのですが、今晩は王女様との会食の為に厨房の片隅すらも借りる事が出来なかったので、残念ながら今晩はハルファスに調達して貰った晩御飯となって仕舞ったのですが。

 夕食の準備。つまり、これは仙丹……薬を作る為の修行です。もっとも、偉そうな事を言ったトコロで現在の俺のレベルは、残念ながら大きな事が為せるレベルなどではなく、精々が師匠の食事の準備程度の事しか出来なかったのですが。まぁ、何にせよ、表面上から
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