第3章 白き浮遊島(うきしま)
第23話 ルイズに王命?
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ている事も背景に有るのではないかとも思っているのですが……。
但し、それぐらいは当たり前でしょう。その見事な双丘にだけ引かれて人が集まって来る訳が有りませんから。ここはアニメや漫画、小説などの虚構の世界などでは無く、現実の世界なのですから。
故に、本名も明かさない、出自もはっきりしない。更に、ガリアからの留学生らしいタバサの周囲に、彼女の見た目に釣られた男子生徒の影が見えないのだとも思うのですが。
まさか、ジョルジュくんが、そんなトコロにまで、影からガードしていたとも思えないですしね。
キュルケが少し不思議そうな……。いや、違うな。何か判らないけど微妙な雰囲気を発しながら俺を見つめ返す。
……俺、何か変な事でも言ったでしょうか。
「シノブ。貴方、私の周りに集まって来ている連中が、本当に私と話していて楽しいから集まって来ていると思っているの?」
少し、普段と雰囲気を異にするキュルケがそう聞き返して来た。
……やれやれ。愛の狩人を自称するなら、そんな雰囲気は問題が有るでしょうが。アンタが演じている仮面は、オシャレで洒脱なイメージの有る奔放な女性で、素顔の部分は俺になど見せる必要はないと思うのですが。
「例え、その仮面の裏に何が隠れていたとしても、キュルケがそれに気付いていたのなら問題はないと思うぞ。
まして、その仮面も、ずっと被り続けて居られるのなら、それは最早仮面では無くて、自らの素顔と言うヤツになると俺は思っているから」
本当の、有りのままの自分をさらけ出して生きて行ける人間が存在しているかどうか、俺には判りません。まして俺は、キュルケの前では、人間としての俺の面しか見せていませんから。
そして当然、キュルケの仮面の裏に、どんな彼女が潜んでいるのかも俺には判らないのですが。
まぁ、人間と言うのは複雑で、巨乳担当や、メガネ装備の不思議ちゃんなどと言う括りだけでは表現し切れないと言うだけの事ですからね。
それは当然、キュルケの周りに集まって来ている信奉者たちにも当て嵌まりますか。
キュルケからの実際の言葉にしての答えは無く、代わりに少しの笑顔だけで答えてくれた。
そして、それは普段の人を食ったような嗤いなどではなく、ごく普通の少女が発するそれのような気もしたのですが……。
もっとも、先ほどの彼女の笑いと、普段の彼女の嗤いが具体的にどれぐらい違うのか、と言う説明など出来はしないのですが。
その理由は、俺自身が、女性のその時々に因って魅せる微笑みの違いを見分けられるほど、世慣れている訳では有りませんからね。
女性とは、世界の半数の人間に取っては、永遠の謎となるべき生命体です。
故に近付きたくなる存在で有るのも事実なのですが
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