第3章 白き浮遊島(うきしま)
第23話 ルイズに王命?
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生だと言う理由で脇に追いやられた事が余程お気に召さないのか、キュルケが本当につまらなそうにそう呟く。
尚、流石は大公家の姫君。ルイズと、その使い魔の少年平賀才人くんは、王女様をお迎えする為に整列させられた学院生徒達の中に含まれていて、ここには来てはいません。
当然のように、才人に着けられていた首輪と、それに繋がる鎖も既に取り外されています。
「ねぇ、シノブ。貴方もそう思うでしょう?」
流石に、ここにはキュルケの取り巻きの男子生徒も、そして、からかうべき対象のルイズや才人も居ないので、彼らの役割が俺に振られた見たいなのですが……。
……って、そんな話を俺に振られても、俺に女性の美醜を論じられるほどの経験もないですし、俺が絶世の美少年と言う存在なら、その言葉に有る程度の信も置けるようになるかも知れないけど、俺って、所詮は平均値の外見しか持っていませんよ?
「う〜む。そうやな。先ず肌は雪白、髪の毛はブロンド。瞳は淡いブルー。これだけが、美人の定義とは違うやろう?」
王女一行から、キュルケの方に視線を移してそう答えて置く俺。……ただ、その台詞に関してなんですけど、俺の知っている女の子で、この定義に割と当て嵌まる女の子がいたような気がするのですが。
少し、そばかすが目立つけど、モンモランシーがこの定義にぴったり当て嵌まるのではないでしょうか。彼女の場合、性格的にも控えめで、こちらの世界に来てから出会った女の子の中ではシエスタと彼女が双璧で典型的なヒロインと言うタイプだと思います。
見た目的には少女漫画のライバル役なのですが。
そうして、そのパターンで分類するのならば、俺の御主人様は、何を考えているのか判らない、寡黙でメガネ装備読書家タイプの不思議ちゃんですから、脇を固めるタイプの登場人物と言う配役ですか。
そして、この目の前のキュルケは巨乳担当。
……う〜む。ただ、この表現では非常に問題が有りますか。
「あの王女様がどんな女性かは知らないけど、キュルケの魅力は見た目だけですか? キュルケの周りに集まって来ている男子生徒は、その見た目だけや無しに、アンタと話していると楽しいから、集まって来ているんやないですかね。洒脱で、軽妙な会話に楽しみを感じているから、集まって来ているんやと思いますよ、俺は」
一応、その巨乳担当などと言う不謹慎な思考は何処か遠くに放り出して、そう真っ当な答えを返して置く俺。
もっとも、俺が見る限り、彼女の周りに集まって来ているのは、各貴族の坊ちゃんの中でも、次男、三男が多いように思います。これは、長子がそれぞれの家を継ぐ可能性が高いと思うから、次男以降は、単なるごく潰しと成る可能性が高い。ですから、そうならない為に、自らの未来を切り開く為の礎を築こうとし
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