第四十一話 コロニー阻止作戦
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が手に入ったな」
アムロがそこまで聞いてそう呟いた。
「ここでデンドロビウムが手に入るとは思わなかった」
「だがそれでも作戦の達成には困難な程だ」
ブライトの言葉は冷静であった。
「アムロ、御前には今回も頑張ってもらうからな」
「ああ、任せておけ」
「先陣を切ってもらう。頼むぞ」
「アムロ中佐あってのロンド=ベルですしね」
「コウ、おだてたって何も出ないぞ」
「いえ、本当に頼みますよ。敵はガトーだけじゃないし」
「ああ」
アムロは真摯な顔で頷いた。
「とりあえず他の敵は任せてくれ。コウ御前はガトーを頼む」
「はい」
「コロニー落としだけは阻止する、何としてもな」
「そのコロニーですが」
エマリーが言った。
「周りにネオ=ジオンの大軍が展開しているようです」
「やはり」
「コロニーの側にはアナベル=ガトー少佐のGP−02ともう一機赤いマシンが展開しています」
「赤いマシン」
それを聞いた一同の顔が曇った。
「それは一体」
「何やら戦闘機に似たマシンのようです」
「バウか!?」
ネオ=ジオンのモビルスーツである。変形してモビルアーマー形態になることも可能である。その際は二機に分離する。一人のパイロットがリモコンでもう一機を操縦するのだ。
「いえ、バウではありません」
「では一体」
「私も詳しいことはわかりませんが。どうやらネオ=ジオンのモビルスーツではないようです」
「ベガリオンだ」
「アイビス」
アイビスが艦橋に姿を現わした。スレイも一緒である。
「地球に降りる時のことを覚えているか」
「あ、ああ」
コウがそれに頷いた。
「赤い、アルテリオンに似たやつだったな」
「それなんだ。あれに乗っているのはあたしの知り合いでね、スレイっていうんだ」
「スレイ」
その名を聞いたアムロの顔色が変わった。
「確かDCで有名なエースパイロットだったという」
「そうさ。スレイ=プレスティ。あたしとはかって同僚だった」
「そういえば君はかってDCにいたのだったな」
「ああ。その時からの知り合いさ」
ブライトにもそう答えた。
「アルテリオンはそもそもDCの恒星間航行計画の為に開発されたものだったんだ」
「そうだったのか」
「その姉妹機がベガリオンだったんだ。けどDCが崩壊してあたしはアルテリオンで運送屋をやっていた。ツグミと一緒にね」
「あの時にも色々あったわよね」
「ああ。そしてスレイはネオ=ジオンに入った。あいつの兄貴の関係でね」
「兄!?」
それを聞いた他の者が表情を変えた。
「あいつには兄貴がいるんだ。科学者のね」
「そのお兄さんがネオ=ジオンにスカウトされたんです。半ば強制的に」
「その頭脳に目をつけてね。やったのはキシリア=ザビだった」
「キ
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