暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十話  オルファンの真実
[15/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ない。撤退じゃ」
 ブッチャーは笑いながらそう反論した。
「これ以上遊んでいては怒られるからのう。さらばじゃ」
「怒られる!?」
 それを聞いたサコンの眉がピクリと動いた。
「ガイゾックの指揮官はブッチャーではないのか」
「それではさらばじゃ」
 だが彼に考える時間を奪うようにブッチャーはこう言った。
「また会おう、猿共よ」
「あの野郎、また猿だと!」
 メカブースト達をあらかた倒し終えた甲児はそれを聞いて怒りの声をあげた。
「待ちやがれ!やっぱり生かしておけねえ!」
「落ち着け、甲児君」
 だがそんな彼を鉄也がまた制止した。
「もう間に合わない」
「ちぇっ」
「まあ今はガイゾックを退けたところでよしとしよう」
 大介が最後にこう言った。
「全機集結だな。戦いは終わった」
「そうですね」
 徹夜がそれに頷く。戦いは確かに終わった。だが色々と謎を残した勝利であった。

「研作さん」
 戦いが終わると研作はノヴァイス=ノアの艦橋に入った。すると直子が彼に声をかけてきた。
「義母さん」
「翠は元気ですか」
「ええ、まあ」
 彼は妻の母に対して形式的な挨拶を返した。
「元気ですよ。翠も依衣子も」
「それならいいですけれど」
「家族は皆元気です。それは安心して下さい」
「オルファンにいるのですね」
「はい」
「・・・・・・考え直す気はないのですか」
 彼女はあらためて研作に対してそう尋ねた。
「・・・・・・・・・」
「どうなのですか」
「我々は人類の脅威になる為にオルファンを復活させたのではないのです」
「では何故」
「妻にも娘にもそんなことはさせません」
 彼は強い声でそう答えた。
「それは本当です。だからこそ今日の会議でも私の意見が通りました」
「そうですか。じゃあ問題はありませんね」
「はい」
「何処がだよ」
 しかしそれに対して異論を差し挟む者がいた。
「こんなの詭弁に決まってるじゃないか!」
「勇」
 それは研作の息子であった。彼はそれを聞いて息子に目をやった。
「親父!一体何を考えている!」
「人類の救済だ」
「嘘だ!」
「嘘じゃない。だから私は今ここにいる」
「皆を騙す為に!」
「違う。落ち着くんだ」
「俺は落ち着いている!」
「まあ聞くんだ。オルファンが人類にとって有害な存在でないのは御前もわかっているだろう」
「・・・・・・・・・」
「だからだ。御前にも協力して欲しいんだ」
「協力!?」
「オルファンに戻る気はないか?母さんが心配しているぞ」
「誰が!」
 勇はそれを断った。
「誰があんな所に!戻るものか!」
「そうか。では今はいい」
 研作は今息子を説得するのを諦めた。
「後でな。ゆっくり考えるといい」
「幾ら考えて
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ