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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十九話 火星の影
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攻撃に変える。ミサイルだけでも苦戦していた北辰はそれを受けてさらに窮地に陥った。
「ぬおっ!」
 ガンポッドの攻撃を胸に受けた。それで怯んだところにフォッカーはバルキリーに戻り再びミサイルを放つ。それが決め手となった。夜天光は大破してしまった。
「おのれ・・・・・・」
「どうだ、これがバルキリーの動きだ!」
「それよりも貴様の技量といったところか」
「フン、褒めても何も出ねえぞ」
「率直に感想を述べたつもりだがな。だが今回の勝負は決まった」
「俺の勝ちだな」
「残念だがな。ここは退いてやろう。さらばだ」
 そう言い残すと姿を消した。他の北辰衆もリーダーが去ったのを見て戦場を去った。フォッカーはそれを悠然と眺めていた。
「少佐」
 そんな彼にアキトが声をかけてきた。
「おう少年、元気そうだな」
「有り難うございます。助けて頂いて」
「礼には及ばんと言っているだろ。俺も久し振りに戦いがいのある奴とやりあえて楽しい気分なんだ」
「そうなんですか」
「ああ。あの夜天光ってのはかなりの強さだ。それはわかった」
「そのわりには押してたように思えますけれど」
「俺のミサイルをあそこまでかわした奴ははじめてだ」
 ヒカルに対してそう答えた。
「本来ならあそこで倒せていた。しかしそれができなかった」
「それでガウォークに」
「ああ。あれは予想外だったぜ。だが何とかそれで退けることはできたな」
「ついでにあいつの手下もどっかに行っちあったしな。清々しくなったぜ」
「とりあえずはそうですね。ホッとしました」
 ジュンがリョーコに対してそう述べた。
「一時はどうなるかと思いましたけれど」
「そう言う割にジュンさんも頑張っていましたよね」
「えっ、そうかなあ」
「おうさ。まさか北辰衆の奴等を一度に二人も相手にするとは思わなかったぜ。大健闘だな」
「あ、あれはたまたまで」
 ヒカルとリョーコに言われ謙遜した。
「本来の僕の実力じゃないよ。本当にたまたまなんだから」
「パイロットにたまたまはなくてな」
 そんな彼にフォッカーが言葉をかけた。
「培った技量が全てなんだ。偶然なんてのはないさ」
「そうでしょうか」
「ああ。だから御前さんも自分の腕に自信を持ったらいい。それだけのことができたんだ」
「はい」
「それでいずれは俺みたいになれよ」
「少佐みたいに」
「そうだ、俺を目指すんだ」
「それは駄目よ、ジュン君」
 しかしここでクローディアがモニターに姿を現わした。
「クローディアさん」
「ロイみたいになったら何時か大怪我するわよ。今までどれだけ怪我してきたか」
「おい、それは言わない約束だろ」
「言いたくもなるわよ。この前だって調子に乗ってアクロバットやってマクロスに激突しかけたじゃない」

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