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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十九話 火星の影
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それを聞いて呆れてそう言った。
「そんなことできたら苦労はしない」
「そうだったの」
「かなり後になりますがそれでいいでしょうか」
「ええ、いいわ」
 それでもユリカはそれをよしとした。
「ルリちゃん、じゃあプロスペクターさんに連絡して」
「はい」
「何はともあれアキトの格好いい姿をもっと見られるんだから。楽しみよね」
 だが当のアキトはそれどころではなかった。彼は北辰と必死に戦っていた。
「このおおおおっ!」
「甘いっ!」
 ライフルやミサイルを放ってもそれをかわす。そして胸元に飛び込んできて接近戦を仕掛ける。アキトはそれを何とかかわす。だが接近戦は苦手なので思ったように反撃を仕掛けられない。それが北辰の狙いであったのだ。
「どうした、その程度か」
「クッ・・・・・・」
 アキトはそう言われて歯噛みした。
「前と然程変わってはいないな。進歩がない」
「言うな!」
 アキトはそれに激昂して間合いを離す。そしてまた攻撃に転じた。
「これなら!」
「何度やっても無駄だ」
 だが北辰の笑みは変わらなかった。彼は余裕をもってアキトの攻撃をかわしまた接近戦を仕掛ける。こうしてアキトを翻弄していたのであった。
「そのエステバリスではな。私を倒すことはできん」
「そんな筈はない!」
 アキトはそれに反論する。
「できる筈だ!エステバリスでも!」
「無駄だ。このマシンはエステバリスに対抗する為に開発されたのだ」
「やはり」
 ルリはそれを聞いて呟いた。そして北辰を見る。その金色の目が輝いた。
「・・・・・・成程」
「何かわかったんですか!?」
「はい。おおよそのことは」
 ハーリーにそう答えた。
「北辰衆のマシンのデータはわかりました。後でファイルにしてネルガルにお送りします」
「頼んだわよ、ルリちゃん」
「はい。これで何とかできると思います。いずれは」
「今は!?」
「アキトさん次第です」
 そうであった。今はエステバリスでやるしかない。それはルリが最もよくわかっていることであった。アキトもわかっていた。だからこそ命をかけて戦っていたのだ。
「そら、どうしたのだ」
「クッ!」
「それではこの夜天光を倒すことなぞ不可能だぞ」
「果たしてそうかな」
 しかしそれに異を唱える者が出て来た。
「ムッ!?」
「邪魔しちゃ悪いがな。アキトの危機には黙ってはいられなくてな」
「貴様は」
「俺か?フォッカーっていうんだ」
 ロイ=フォッカーとその愛機ロイ=フォッカー=スペシャルがその場に姿を現わした。
「大した自信だ、気に入ったぜ」
「気に入ってどうするつもりだ」
「決まっているさ。倒してやるよ。それがパイロットってもんだろ」
「・・・・・・私を倒せると思っているのか」
「今までその
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