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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十八話 バイタル=ネット
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と呼べるんだ」
「まだそんなことを」
「俺だけがわかるんだ!御前等になんかわかってたまるか!」
「いや、わかるな」
 今度はゲイブリッジが言った。
「ジョナサン君、艦長は毎日君のことを思っていた。私は知っている」
「嘘をつけ!」
「嘘ではない」
「じゃあ一方的な思い込みだ!」
「まだわからないの、君!」
「勝手に思っているだけの思いなぞ子供に伝わるか!」
「どうしてそんなひねくれた考えを持つんだよ!」
「御前等に俺のことがわかってたまるかと言った筈だ!」
「そんなこと言って甘えてるだけじゃないか!」
「五月蝿い!」
 彼等のやりとりは続いていた。だがここでクマゾーがふと呟いた。
「お兄ちゃん、お母ちゃんのおっぱい欲しいんだも?」
「何!?」
 それを聞いて一瞬ジョナサンの動きと声が止まった。
「ママのおっぱいが欲しくてここに来たんだも?」
「貴様ァッ!」
 それを聞いてさらに激昂した。
「ふざけるな!」
 クマゾーを打った。鈍い、嫌な音が甲板に響いた。
「クマゾー!」
「このガキ、何を言ってるんだ、頭を吹っ飛ばしてやる!」
 ぞう言いながら銃を構えようとする。アノーアがそれを止めた。
「その子を撃っては駄目!」
「こんな時に何を!」
「貴方の憎しみの対象は私の筈!」
「そうだ!」
「それなら私が相手なのよ!」
「黙れ!」
「そんなことしてたらおっぱいもらえないも!」
「まだ言うか、このガキ!」
 本当に構えようとした。しかしここでアノーアが叫んだ。
「それなら母が貴方を!」
「遂に本性が出やがったな!」
「ジョナサン!」
 争いが混沌としようとしていた。しかしそれは一つの銃声によって打ち消させた。
「な・・・・・・」
 ジョナサンの手に持っている銃が弾かれていた。それは空しく床に落ちていた。
「誰だ、誰が撃った!」
「わいや」
 十三が後ろで拳銃を構えていた。その銃口から煙が出ていた。
「お約束で拳銃だけ弾かせてもらったで」
「チッ!だがまだ爆弾が!」
「それもやらせてもらうよ」
 また銃声がした。それで爆薬の信管も弾かれてしまった。
「今度は誰だ!」
「危ないからね」
「万丈さん」
「仲間の危機に颯爽と現われるのがヒーローだからね。間に合ったかな」
「ふざけた真似を!」
「ジョナサンといったね」
 万丈はジョナサンに対して顔を向けてきた。
「君の気持ちはわからないでもない。しかしあまりにも見苦しいとは思わないのかい?」
「何がだ!」
「君のその発言は聞いていてどうかな、と思う。少し落ち着いた方がいい」
「御前なぞに言われてたまるか!」
「投降しなさい、ジョナサン」
「何!?」
 落ち着きを取り戻し、静かな声で語りかけてきたアノーアを睨
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