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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第三十七話 十三人衆
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=ルーン殿」
 ギャブレーはその老人の名を呼んだ。彼もまた十三人衆であった。
「ロンド=ベルを倒すことに専念しろよいな」
「はい」
「フン、まあいいだろう」
 ギャブレーもチャイもそれに頷いた。
「だがワザン殿」
「何だ」
 チャイはまだ言った。ワザンは仕方なしかそれに顔を向けた。
「ギャブレーがまだ新入りであることはわかっているな」
「そんなことにこだわっているのかお主は」
「何だと」
「我々は軍人だ。軍人は戦場で戦果を挙げるものだぞ」
「それはわかっている」
「ならばそのことだけを考えていよ。よいな」
「クッ」
 チャイはそれ以上言い返すことはできなかった。彼等はワザンを主軸にして進んでいた。先陣は彼等三人が指揮し、主力はアントンとヘッケラーを従えたネイを中心にテッド=デビラスとリィリィ=ハッシー、リョクレイ=ロン、そしてもう一人の十三人衆が指揮を執っていた。各ヘビーメタルを混ぜたようなヘビーメタルに乗っている。
「うふふふふふふふふふ」
「上機嫌だねえ、マクトミン」
「当然だよ、ネイ=モー=ハン」
 赤い髪を立たせタキシード調の服を着た一見気色の悪い男がネイの応えた。マフ=マクトミンであった。
「ライバルと再会できるんだからねえ」
「あの坊やのことかい?」
「その通り」
 マクトミンは恭しい調子でそう返した。
「ライバルとはいいものだ。敵であっても尊重したい」
「そんなもんかね」
「このアトールXはね、ずっと彼との再会を待ち望んでいたんだよ」
「そうかね」
「嬉しいんだよ、私は」
 不気味に笑いながら言う。
「ダバ=マイロード君とまた会えるのがね。しかし彼にはギャブレー君がいる」
「それはわきまえているのかい?」
「まさか。ギャブレー君よりも先に彼を倒したいものだ」
「生憎だったね。先陣じゃなくて」
「いや、これはこれで都合がつけられる」
 彼はまた言った。
「チャンスは幾らでもやって来るさ。私は焦らない主義でね」
「おやおや」
「待たせてもらうよ。ダバ君が向こうからやって来るのを」
 そんな話をしながらロンド=ベルに向かっていた。やがて向こうに四隻の戦艦が見えた。
「あれがロンド=ベルだ」
「はい」
 ネイはギワザの言葉に頷いた。
「すぐに攻撃にかかれ。まずは先陣が突っ込め」
「はい」
「了解しました」
 まずはワザンとギャブレーがそれに頷いた。
「チャイ=チャー」
「はい」
 チャイはギワザに言われてようやく応えた。
「よいな」
「わかりました」
(私を捨て駒にするつもりか、ギワザめ)
 答えはしたが内心では別のことを思っていた。どうやら彼はギワザに対してもよくは思っていないようであった。
「他の者はそれに続け。よいな」
「了解しました、
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