第十八話 海辺の死闘その二
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に」6
「そうだ。それはいいか」
「一つ言っておくわ」
あえてそのティターンから視線を外してだ。そのうえでの言葉だった。
「私は誰かを拒んだことはあるかしら」
「それではだ」
「貴方の好きにするといいわ」
こう告げるのである。
「貴方さえよければね」
「それでいいのか」
「ええ、戻ってきたければね」
「そうか、済まない」
「御礼はいいわ」
畏まる彼に対してこうも言ってみせるのだった。
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