暁 〜小説投稿サイト〜
吸血鬼の真祖と魔王候補の転生者
第14話 スレイプニル
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
人で言う背骨のようなもの)や船体を支えるメインの枠、マストや船体を覆う装甲(厚さ20cm)、各武装は全てミスリル製。

この艦の建造で、私とエヴァがプールしていた財の約4割が飛んだわ。

各大砲は、形状がアームストロング砲、サイズがカロネード砲という職人もびっくりのハイブリット砲。

砲身を輪っかで包み強度を増すことで、後装式を実現したアームストロング砲。

形状故に巨大化してしまったそれを、一般的なカロネード砲サイズまで小さくした。

まぁ、それでも砲身2m、口径30cmほどの、普通サイズなのだけれど。

それに、なんでわざわざミスリル製にしたかといえば、雷魔法と氷魔法を付与するため。

結果、砲身=超電磁砲、砲弾=純粋物理な氷弾(弾切れなし)のトンデモ兵器が出来上がり。

ちなみに主砲2門は砲身5m、口径1m・・・作っておいてなんだけど威力はどうなるのかしら。

話は戻って機関室。試作精霊エンジンは、神様印の魔導書に基本事項が載っていたので作ってみた。

ここまでを通してみると、まず艦の種別が軽く4世紀くらい先を進んでるわね。

加えて帆船を装いながら、試作とは言え精霊エンジンという名の推進機関まで持っている。

産業革命・蒸気機関の関連で考えるとそれらの発生が18世紀。

ここでも約2世紀先を進んでいることになる。

加えていつも通りの付与魔法で鉄壁の構え。

自動物理防御魔法(オートプロテス)自動魔法防御魔法(オートシェル)自動体力回復魔法(オートリジェネ)自動魔力回復魔法(オートリフレッシュ)自動加速魔法(オートヘイスト)自動清潔魔法(オートクリーン)・|自動修復魔法(オートリペア)自動環境快適魔法(オートファイン)の付与。

それらを説明すると、何を思ったのかエヴァは大きく息を吸い込み・・・

「やりすぎだぁぁぁぁぁーーーーーーー!」

絶叫が入江に木霊した。










「うーん、やりすぎたかしら」

あの騒動の翌日、私たちは海賊商人として船出した。

海賊行為で自由気ままに過ごしつつ、略奪で財を蓄え、さらには寄った街で交易をしてさらに儲ける。

伝統的な海賊旗(ジョリー・ロジャー)(頭蓋骨と交差した2本の骨)と、その下に今まで使ってきた騎士団の紋章を掲げた。

どちらも黒地に白抜きではっきりと見える。

これでこの艦は、どこからどうみても海賊船というわけ。

出航から3日目、さっそくどこかの軍艦に遭遇。

海賊旗を堂々と掲げているからか、まっすぐにこちらに向かってきた。

正面から向かいあう2隻の船。

定石通りならこのまますれ違い、両舷の砲撃戦が始まるところ。

だけど定
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ