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蒼き夢の果てに
第3章 白き浮遊島(うきしま)
第22話 ギトーの災難
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 よく冷えたオレンジジュースと、その隣には……俺はあまり好きではないのですが、ミルクをたっぷりと掛けたシリアル。それにカリカリに成るまで炒めたベーコンと目玉が何故か四つも有る目玉焼き。そして、薄いトースト二枚と、それに何故か添えられているクロワッサンが数個。果物に関しては、リンゴの皮を剥いて食べやすい大きさに切り分けた物。

 後は、食後のミルクティーですか……。

 典型的な英国風朝食を今朝は用意してみたのですが。
 但し、日本人の俺の感覚としては流石にコレは多すぎるでしょう、と言う量なんですよね、これは。
 それに、シリアルのトコロは、矢張り豆の方が良かったかも知れませんね。

 もっとも、何時の間にやら使い魔では無く、使用人状態の俺、なのですが。
 今日から、セバスチャンに名前を変更すべきかも知れません。

 尚、結局、あのフリッグの舞踏会については、俺としては散々な結果と成って仕舞いました。
 ……って言うか、あのドッペルゲンガーは、一体、何の意味が有ってルイズとワルツを踊っていたのか、今のトコロ理由がさっぱり判らないのですが。

 ただ、何か意味有り気に俺の方を見てからタバサを見て、あの二重存在(ドッペルゲンガー)が何かを言った以上、目的は俺とタバサの方だったと言う事だとは思うのですが……。
 おそらくは、タバサに近付こうにも、俺がべったり張り付いていて近付けなかったから、その代わりに、俺の近くに居たルイズにチョッカイを掛けた可能性が高いとは思っています。
 ……なのですが、ルイズは、妙な魔法の才能を持っていますし、何故か、人間を使い魔として召喚した上に、その普通の少年平賀才人に、この世界には存在しないはずの肉体強化のような特殊能力も付与しています。
 どうも、彼女自身にも、何か秘密が有りそうな気配も有るのですが……。

 もっとも、このフリッグの舞踏会と成っているイベントなのですが、どうも、この舞踏会は地球世界の五月祭の事となるのではないのか、と思っているのですが。

 その理由については、地球世界のこの日……五月一日には、豊穣の女神フリッグは関係なかったと思いますから。
 この日に関係が有るのは、彼女の夫のオーディンの方。確か、オーディンがルーン文字の知識を得る為に死んだと言われる日だったと思います。そして、この祭りが、後の五月祭に繋がったはずだったんじゃないかな。メーデーもここに由来が有ったと思いますし。

 それから……確か、この祭りの前夜の事をヴァルプルギスの夜と呼び、魔女たちがサバトを開くと言う夜だったと思います。ですから、魔女たちが踊り明かす為に、舞踏会が開かれると言う風習がここのハルケギニア世界……そして、この魔法学院に出来上がった可能性も有ると思いますから。

 それに、死者と
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