第十七話 契約
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撃が放たれた瞬間、闇慈の体の周りに黒い無数の光が現れ、雷撃から闇慈を守った。
「何!?この光は?アンジ。貴方の死神の力なの?」
「いえ!!僕の力じゃないです!!」
「まさか!?こいつは!?」
ザトージだけが何なのか理解したようだ。そして光が闇慈の右肩に集まっていくとその姿が段々露わになっていった。体は鷲くらいの大きさ、そして漆黒の羽とクチバシを持った一匹の『鴉』が赤い目でラッセーを睨みながら闇慈の肩に止まっていた。そして一番印象があったのは・・・
「足が・・・三本!?ザトージさん!!もしかしてこの鴉は・・・」
「ああ。そいつは日本の伝説のカラス。八咫烏だぜぃ」
「八咫烏。これも初めてみるわね」
「あらあら・・・まあまあ」
「伝説の鳥が闇慈君に寄ってくるなんて」
「・・・闇慈先輩。やっぱり規格外です」
オカルト研究部の部員たちも八咫烏に夢中のようだ。闇慈は左腕を八咫烏の前に差し出すと、そのまま左腕に飛び乗った。闇慈はそのまま翼や頭を撫でると気持ちよかったのか鳴き声をあげた。
「・・・僕と契約を交わしてくれる?」
闇慈が尋ねると八咫烏は一声鳴き同意してくれたようだ。八咫烏を地面に降ろすとアーシアの時と同じように魔法陣が展開された。
「ありがとう。・・・我、黒神闇慈の名において命ず!!汝、我の使い魔として契約に応じよ!!」
その魔法陣が消えると大きな翼を広げ、再び闇慈の右肩に乗り、甘えるように頭を闇慈の頬にすり寄ってきた。
「良かったな、少年。使い魔ゲットだぜぃ!!」
「はい。これからよろしくね?・・・こくう黒羽」
八咫烏・・・いや黒羽は名前をつけてもらって嬉しかったのか再び鳴き声をあげた。こうしてア−シアは蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)のラッセー。闇慈は八咫烏の黒羽を使い魔として契約した。一誠には・・・
「どうして死んだ!?あの素晴らしい能力を是非とも我が手に!!」
「・・・スケベ、死すべし」
小猫からのきつい突っ込みだけだった。
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