暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン stylish・story
第二十三話 クリア
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「シュウ。彼がこのSAOのゲームマスター・・・茅場晶彦だ!!そして最終層のボス!!」

「何だと!?って事は奴を倒す事が出来ればこのゲームはクリアされるって訳か!?」

「そう言う事になるがこれは私とキリト君との戦いだ。邪魔しないで貰おうか?シュウ君」

「何っ!?・・・ぐっ!?」

シュウは突然体が痺れると他のプレイヤー同様に地面に倒れ付してしまった。

「これは・・・麻痺!?」

「私はこのSAOのゲームマスターだ。これ位の事は造作も無い。そこに居るアスナ君と一緒にこの戦いを見届けると良い」

「茅場ァァァ!!!」

シュウの叫び声がフィールド上に木霊するがキリトは自分は大丈夫だと言い聞かせる。

「俺は大丈夫だ、シュウ。絶対に勝ってこのゲームを終わらせる!!」

「キリト・・・お前まさか!?」

シュウの頭の中に一つの事が過り、声をかけようとするがキリトは二刀流を掲げ、ヒースクリフに斬りに掛かった。

(お前・・・刺し違えてでも奴を倒すつもりか!?そんな事してもアスナは喜ばねぇぞ!!クソッ、この麻痺さえ無くす事が出来れば!!麻痺・・・そうだ!あれがある!試してみる価値はある!!)

シュウは動きの鈍った右腕を動物のナマケモノように動かし、アイテム欄を開こうとした。麻痺は石化とは違い完全に動けなくなる訳ではなかった。シュウはこれに可能性を掛けてみる事にした。
一方、ヒースクリフと戦っているキリトはスキルを使おうとせずに自分の剣術だけで戦っていた。ゲームマスターであるヒースクリフにスキルは通用しないと取ったのだろう。だが・・・

(不味い!!あんな雑な剣の使い方をしていたら!!)

シュウがキリトに呼びかけようとしたその時・・・キリトの一本の剣が折れた。

「さらばだ!キリト君!!」

ヒースクリフが剣を振り上げキリトを斬ろうとした瞬間、何かがキリトの前に立ち・・・

ザシュッ!!!

変わりにその身体でヒースクリフの斬撃を受けた。それは・・・

「「ア、アスナァァァ!!!」」

キリトの恋人、そしてシュウの唯一無二の妹、アスナだった。どうやって麻痺を潜り抜けたのか分からないが大切な事はそこじゃなかった。
キリトはアスナを抱え込み、呼びかけるが彼女のHPはそこを尽き・・・

「ごめんね・・・?キリト君・・・お兄ちゃん。さようなら・・・」

「「っ!!」」

一言声をキリトとシュウに向けるとそのまま消滅してしまった。

「嘘・・・だろ?アスナが・・・死んだ?」

シュウは妹が目の前で消滅してしまった事を一瞬、受け入れる事が出来なかった。そして段々妹を殺したヒースクリフに殺意を抱き始めた。

「これはこれは自力で麻痺の解除方法は無かった筈だが・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ