第一部
プレゼント
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ったの数時間で、この三人は『神の雫』を完成させてしまった。
神話の中にしか存在しないと思われていた最高の霊薬。流石に不老不死の効果までは付けなかったが、その効果は絶大であった。
弱りきっていたアリスの体は見る見るうちに活性化し、どこから見ても完全な健康体へと変化していったのだ。
この事に泣きながら感謝したアリスに、鈴蘭は告げた。
「本当に感謝しているなら、私のことは鈴蘭って呼んで欲しいな。もしくは鈴蘭ちゃんとか、鈴ちゃんでも可。親友から他人行儀に呼ばれるのって、結構辛いんだからね?」
そして、彼女は言ったのだ。
「アリスが健康になったお祝いに、最高のプレゼントを用意してあげる。だから、その時になったら、一緒に行こうね。」
こうして、彼女たちの短い出会いは終わった。そのあと彼女は、自身の能力をフルに使って、この豪華客船を作り上げる事になる。・・・そう、この船旅は、彼女からアリスへのプレゼント。親友が元気になった、ただのお祝いだったのだ。
「本当に、不思議な人ですね彼女は。ふふっ・・・!彼女といると、どんなに辛い時でも一瞬にして楽しくなってきちゃうんだから!」
「・・・そうですね。」
そんな彼女と、彼女の隣で苦笑するミス・エリクソン。二人の視線の先には、沢山の人間やそれ以外の魔人などに囲まれて笑う、鈴蘭の姿があった・・・。
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