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不可能男との約束
再開の語り合い
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という無意識の警告である。
何がだ……と思考したところで、思い出した。

確か、英国に渡された大罪武装は強欲(フィラルジア)を司る大罪武装で、その所有者は……!

その答えに政界を示すように、シェイクスピアは横に置いてある紙袋から無造作に何かを取り出した。
腕甲のようにも思えるが、恐らく盾として使われる白と黒色の立体によって構成されたもの。

「大罪武装か!」





「Tes.英国の大罪武装"拒絶の強欲"。八代竜王なんて大仰な名前を名乗る気はないけど、使い勝手はいい武装だ。通常駆動は、頑丈なただの防盾だけど、その超過駆動は単純だけどいい効果だ。強欲なだけはあるよね。能力は"自分が受けたあらゆる痛みや傷を持ち主に流体として与える"という、まぁ、盾なのにダメージを受けるのが前提というのが、面白い矛盾だけどね」

まぁ、盾自身が受けたダメージも流体には変えてくれるんだけどね、と呟きながら、無造作に突きつけてくる。

「君が放つ衝撃……つまり、攻撃とか勿論、吸収するけど、僕はこれとは比にならないくらい莫大な攻撃を現在進行形で受けている。昔、君もそれを僕にぶつけてきたよね?」

自分とシェイクスピアに接点はない筈である。
あるとすれば、それは同じと言っていいのか知らないが、作家同士であり───

「……まさか」

「Tes.批評だよ」

持っている八代竜王と大罪武装の相性の良さに思わず呻いてしまう。
批評。
小説を書いていると、否、ありとあらゆる行動に付き纏ってくる言葉の羅列。批評というのは、悪いことばかりではないはずだが、当然、酷評もあるのだろう。
そんな文字の攻撃ですら、大罪武装は攻撃と見做して、流体を蓄積するということだ。
チート武装過ぎるだろう、と叫びたくなったが、よく考えればうちもそこまで言える立場ではないということに気づいてしまったので沈黙することにした。
そこで、シェイクスピアはふと顔をあげ、何かを思い出すかのような表情を浮かべながら、口を動かし始めた。

「ネシンバラ・トゥーサン。元々、三征西班牙(トレス・エスパニア)出身であり、両親は六護式仏蘭西(エグザゴンフランセーズ)との戦闘で失い、諸事情で小等部入学前に武蔵に移住。そして、中等部二年次に、聖連が執り行っている学生小説賞に応募して、見事に優秀賞を受賞。最年少受賞記録を作って、注目を浴びる。だけど───」

一息

「以後、注目に関わらず、本を出すこともなければ、小編を雑誌に載せることもなくなる。やっていることは、同人誌の政策と批評活動のみ───何故書かないんだい?」

その問いかけに答える理由なら幾つかある。
学業が忙しいからだとか、同人製作も立派な創作活動だとか、葵君が世界征服する宣言をしたせいで、生徒会
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