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不可能男との約束
再開の語り合い
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置いたナイトがポリポリと頬を書きながら、笑顔でこちらに顔を向けてきた。

「……シュウやん、加護があるから、普通の攻撃は痛くないんじゃないの?」

「くっ……! 残念ながら、無効化じゃなくて、頑丈になってるだけなんだよ……! 両目は潰されないが痛みはあるし、この眼球がぷにっ、と押された感覚が新感覚……!」

「え、えーと、ホ、ホライゾンもそれを分かって、眼球を突くという、ちょっと常人には危ない事をしたのでしょうか……?」

すると、再び、かっ、と目を開けたホライゾンが少しだけ、起き上り、涙を流しそうな俺を見ていると

「……? おや? どうして、熱田様は両目が潰れていないんでしょうか? おかしいですね……生態が違う生物にはこの程度では潰れないという事なのでしょうか。ホライゾン、ちょっと失敗です」

意味不明の反省をした後に再び、何事もなかったかのように眠るホライゾンを見て、笑顔を氷付けさせているネイト。
その様子に苦笑しつつ、ネイトの頭に手を置いているナイトがよしよし、と呟きながら

「……ホライゾン、何だかレベルアップしてない? まだ、悲嘆の感情だけの筈なんだけど」

「……外道の感情って何に当て嵌まんだ?」

「さ、流石はホライゾン……! 俺が唯一勝利を確信することが出来なかった女だぜ……! だが、俺は負けねえからな!? 俺の象さんはこの程度ではくじけね、あ、駄目駄目駄目駄目! そんな、まだホライゾンの手によってビンビンなそこを刺激しちゃ駄目ーーーーーーー!!」

ナイトが連続でコインを馬鹿の股間に連射している光景を無視して、両目をごしごし腕ですりながら、ぼやけた視界を取り戻す。
すると、その視界に呆れた顔をしている正純を見て、真面目な奴だなぁと感想を得る。

「全く、この馬鹿共は……一応、ウルキアガとかがピンチなんだから、もう少し応援してやるとかしてやれよ……」

「は?」

「いや、は? ってお前……」

そこまで言われて、ようやく正純の勘違いとこっちの誤解が繋がったので、ああ、と頷いた。
そういえば、正純は智と同レベルで戦闘に関しては問題外……なのか?
あんまり深く考えると、ズドンが来るので、考えを捨てて、とりあえず、正純の懸念を失くすために一言一と言っとく。

「どこが?」

「は?」

疑問顔の正純に顎の動きで、表示枠をもう一度見ろと伝える。
疑問は解けなかったようだが、とりあえず、俺の要求に素直に答えて、彼女が再びウルキアガ達が映っている表示枠を見始める。
そこには、やはり、ウルキアガが吹っ飛ばされている光景である。
その行く先は───ノリキとベン・ジョンソン達の中心近くだが。
そして、後ろでは浅間の矢が顔面にめり込んで吹っ飛んでいる熱田の姿があったらしい。

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