襲撃後日談
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」
スコールも気になったのか、ノクトに尋ねていた。
「まぁね。それで兄さんは瀕死。というか―――兄さんじゃなければ死んでいるわね」
その言葉がこの場所の静寂に包ませたのは言うまでもない。
そして後日、亡国企業の幹部会が風宮祐人を捕縛する方向を示した。
■■■
―――一夏side
俺は今、黛先輩のお姉さんのインタビューを受けたお礼としてもらったレストランで箒と食事していた。その前に事情聴取を受けてから友だちの五反田弾―――その妹の蘭の聖マリアンヌ女学園で遊び、箒とレストランで食事って………未だに意識が戻っていない祐人に申し訳ない気もするが、勿体無いので来ていた。その前に謎の金髪美人―――ミューゼルにスーツを奢ってもらうなど色々やっていることは話さない方がいいだろう。
「どうした、一夏」
俺の様子がおかしいと感じたのか、箒から声がかかった。
「いや、ちょっと祐人のことが心配になってな」
俺と箒はあの白いISに完膚なきまでにやられた。白式と紅椿のダメージレベルがCになっており、しばらくは動かせない。そのために近くでボディガードがいるって話だが、その気配を感じないのはかなりのプロなのだろう。
「ああ。今も意識が戻らないらしいが………」
最初、俺たちは渋ったのだが、千冬姉が「気分転換でもしてそのウザイ空気を払ってこい」と言って殴ってくるので仕方なく出た。相変わらず殴るのはいただけない気もするが、それは俺たちのことを思ってだろう。
「大丈夫だろう。今までアイツが死にそうになったことはあった。だから―――今回も信じればきっと戻ってくる」
実際、今は安全域に到達しているので心配ないとのことらしい。
だから俺も箒の言うとおり待っていることにした。
■■■
―――束side
篠ノ之束は織斑千冬に電話をかけた。
『……何だ?』
何度もかけ、ようやく出た相手に彼女は不満をぶつける。
「もぅちーちゃんやっと出てくれた〜。無視するなんて酷いよ〜゚(゚´Д`゚)゚」
『どこかの誰かが襲撃してくれたおかげで忙しかったからな』
「まぁ、それはそれ、これはこれ。実は聞きたいことがあるんだけど―――」
『風宮のことだな』
相変わらず勘の鋭い幼なじみだなぁと束は感じた。
「うん。あのゴミはどうなったのか気になってね〜」
『生きてるぞ』
そしてその言葉にも彼女はフリーズした。
(え? あの攻撃で? 絶対防御を無効化してさらに銃弾を浴びせたのに!?)
まさかあの攻撃で生きているなんて彼女は思わなかった。
『束』
「何かな?」
『お前が
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