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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第二十六話 天の光、双子の邂逅
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あった。相変わらず剣を振るい続けていた。
「どうしたマーズ」
 彼はマーグに問うた。
「戦わないというのか」
「そんなこと・・・・・・」
 タケルは兄に対して言う。
「できる筈ないじゃないか!兄さんなんだぞ!」
「兄という問題ではない」
 彼の返事はこれであった。
「私と御前は敵同士だ。それ以外に何を言う必要がある」
「しかし」
「しかしも何もない。若し御前が剣を取らなければ」
 剣でタケルのゴッドマーズを指し示して言う。
「私が御前を倒すだけだ。そして地球が滅亡するだけだ。それでもよいのか」
「いえ」
 それに答えたのはタケルではなかった。
「マーグさんと仰いましたね」
「君は」
 それはナデシコの方から聞こえてきていた。マーグはそちらに顔を向ける。
「ルリ。星野ルリです」
「君か。確かロンド=ベルの」
「末席を拝借しております。それよりマーグさん」
「うむ」
「貴方は本当はタケルさんを殺すつもりはありませんね」
「どうしてそう言える!?」
「貴方の動きからです」
 ルリはマーグに対してそう答えた。
「私の動き、か」
「はい。貴方は何故タケルさんをそのまま切り捨てられないのですか」
「おい、ルリ」
 アキトが彼女を嗜める。だがルリは続けた。
「何かを切り取ろうとしているようにしか見えませんが」
「気付いていたか」
「はい」
 ルリは答えた。
「何かありますね」
「答える必要はない」
 だがマーグはそれに答えようとはしなかった。
「それは君には関係のないことだ」
「いえ、それは違います」
 しかしルリはそれに反論した。
「貴方はタケルさんに地球を救えと仰いました」
「・・・・・・・・・」
「タケルさんに何かあるのですね」
「何かって何だ?」
 ダイゴウジはそれを聞きながら首を捻った。
「悪い奴等をぶっ潰すだけじゃねえのかよ」
「リョーコさん、それじゃあ今と同じですよ」
「ったく御前と一緒じゃねえぞ、タケルは」
「もう少し深く考えられないものか」
 ヒカル、サブロウタ、ナガレの三人が一斉にリョーコに突っ込みを入れた。
「とにかく何かありそうだな」
「そうですね」
 アキトとジュンはダイゴウジやリョーコよりはまだ冷静であった。
「マーグさん」
 ルリはさらにマーグに対して問う。
「貴方はタケルさんについて何か知っておられますね」
「答える必要はない」
 だがマーグはそれについて答えようとはしなかった。
「私はただ敵としてこの弟を倒すだけだからな」
「嘘だ」
 今度はタケルが反論した。
「兄さんは何か知っている、俺のことを」
「・・・・・・・・・」
「教えてくれ、俺には一体何があるんだ。俺の秘密は」
「知りたいか」
 マーグはあらため
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