第二十五話 燃ゆる透水、凍る鬼火
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ゃないかな」
シゲルもだ。
「結局俺達の常識は通用しないってことだな。使徒以上に」
「使徒以上って」
マヤはマコトの言葉に首を傾げた。
「人間じゃないってこと?」
「失礼なことを言うな」
ドモンの突込みが入る。
「師匠は人間だ!」
「・・・・・・こんなに説得力のない言葉はじめて聞いたわね」
「こらこら」
リツ子にミサトが突っ込みを入れる。
「ネオ=ドイツのシュヴァルツ=ブルーダーも相当なものらしいが」
大文字が考えながら言葉を口にする。
「あの東方不敗も。正直私も驚いている」
「けれど博士、あれは可能なのですよ」
「サコン君」
「人間の能力は完全には発揮されていません」
彼は言う。
「一〇〇パーセント発揮されたならば。それは可能なのです」
「ニュータイプと同じってこと?」
ミサトがサコンに尋ねる。
「わかりやすく言うと。まあニュータイプとは発揮する方向が違いますけれど」
「そう言われると納得できるわね」
「そうですかあ?」
マヤはリツ子の言葉にも懐疑的であった。
「私それでも使徒を素手で破壊するのは無茶苦茶だと思いますけれど」
「使徒と死闘」
ここでイズミが駄洒落を呟いた。
「同じ声で言うと効果二乗ね・・・・・・」
「それはさておき」
ミサトもリツ子もこれには沈黙した。だがサコンはそれでも怯んではいなかった。
「流派東方不敗はそうした流派。だから驚くには値しない」
「何か核戦争後の世界に出てきそうだな」
「サンシロー君が言うと説得力があるわね」
「よくそう言われるな」
「ただかなりの力があるのは事実だ。特にあのマスターアジア」
「ええ」
「下手をするとこの地球すら破壊できる。そこまでの力が彼にはある」
「それはあの銀のマシンもよ」
ミサトはそう言ってゼオライマーに目を向けた。
「私達の目的はあれなのよ」
「そうだったのか」
「ええ。今まで秘密にして申し訳ありませんが」
ミサトは大文字に謝罪した。
「あのマシンにはそこまでの力があるのです」
「外見からはとてもそうは見えねえな」
勝平がふとそう言う。
「サイバスターのでっかいやつみてえだ」
「勝平、全然似てないわよ」
「マサキさんに失礼だろうが」
「いや、俺はいいけどよ」
「マサキ」
ゼオライマーの方からそれに反応があった。
「何だ、あっちのマシンから声がしたぜ」
「そりゃパイロットもいるだろうね」
勝平に万丈が答える。
「そっちにもマサキがいるのか」
「ん、俺のことか」
「ああ。君は一体誰なんだ」
「マサキ=アンドーっていうんだが。それがどうかしたかい?」
「そうか。じゃあ別人だね」
「何かそのマサキとかいうのに悩まされてるみてえだな。どうしたんだよ」
「
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