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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第二十五話 燃ゆる透水、凍る鬼火
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レームをつける。
「ATフィールドよ。どーーーんと構えていなさいって」
「けれどマスターアジアさんは軽々と破っちゃったよ」
「そういやBF団の十傑集もな。アルベルトとかいうおっさんやったな」
「よく覚えてるね、トウジ」
「ああした人等もおるしな。ここは用心しとった方がええで」
「うぬぬ」
 アスカは答えられずかわりに呻いた。
「そうした特別な人達は置いておいて」
「あのゼオライマーも特別なもんやったらどないするんや」
「だとは限らないでしょ」
「アスカはそう言っていつも暴走するけど今は止めた方がいいよ」
「何でよ」
「わい等はこれからオデッサに行くんやで。その為にアホなことは控えた方がええ」
「あたしがアホですって!?」
「だからそうじゃなくてね。落ち着いて」
「後でドクーガでも相手にしたらいいわ」
 レイがそうアスカに対して言う。
「それで気が晴れるなら」
「うっ」
 何故かわからないがレイに言われると従う気になる。アスカにとってもそれは不思議なこことであった。そして今はそれに従うことにした。
「わかったわよ。まあいいわ」
 アスカは言った。
「ここは大人しくするわよ。それも戦いだからね」
「そうそう」
「ほなゆっくりと見とくか」
「ええ」
 エヴァは動かなかった。ここは双方の戦いを見守ることにしたのである。
「観客もいるか」
 シ=タウはそれを見て呟いた。
「舞台は揃った。木原マサキよ」
 そしてゼオライマーとマサトを見据えた。
「覚悟はいいな。我等を裏切った罪、今償わせてやる」
 前に出る。だがそれをシ=アエンが止めた。
「待って、タウ」
「お姉様、どうして」
「油断しては駄目よ。いつも通り二人でやりましょう」
「・・・・・・・・・」
 シ=タウはそれを聞いて一瞬だがその整った顔に曇りを浮かび上がらせた。
「いつも通りね」
「ええ。フォローを頼むわ」
「わかったわ。それじゃあ」
 二機のマシンは並行して動きはじめた。ゼオライマーはそれを見ていた。
「マサト君、来たわよ」
「う、うん」
 美久に対して頼りない声で答える。
「戦わなくちゃいけないんだね」
「ええ。さもないと死ぬわよ」
「死ぬ」
「あの人」
 シンジはそれを聞きながら呟いた。
「どうしてだろう。僕と同じ感じがする。前の僕に」
「私にも似ているわ」
「綾波」
「そして碇司令にも。似ているわ」
「一体どういうことなんだ」
「そして悩んでいるわ。自分が一体何なのかって」
「馬鹿言ってんじゃないわよ」
 アスカが突っ込みを入れた。
「あいつは悪い奴なのよ。世界を破滅させようとしているのよ」
「それはどうかしら」
 だがレイはそれに対してもそう返した。
「少なくともあの人はそうじ
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