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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
世の中そんなに甘くない
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すら逃げ出せるか分からんし…だから決定なんだよ!お前の事を痛めつけるのは!くっくっくっくっ………」
おや?
どうやらお父様はもう怒って無い様だ。
自分の事を『僕』って言ってる。
つー事は、このロリクズ野郎を脅す芝居に入ったってことね。
うん。娘がファザコンばかりなのも頷ける。
「だ、だったら良い事を知っている!この牢の奥に、緊急用の脱出用隠し通路があるんだ!俺も現物を確認した事は無いんだけど、間違いなく存在するんだよ!」
「いい加減諦めろ!そんな戯れ言を真に受けるわけ無いだろ!どうせ行った先には、お前の仲間が待機しているんだろ!くっくっくっ…そろそろ時間だぞ…存分に楽しむんだな!」
薄暗い牢屋に、お父様の陰湿な笑い声が木霊する…
コレってばお芝居よね!?
そろそろ私もフォローした方が良いかしら?
「お父様、私その人が本当の事を言っていると思います。きっとこの奥に隠し通路がありますわ!」
実際、あるしね!
「リュカ…私も其奴の言っている事は、本当だと思うわよ。それにもし嘘ならば、その時に其奴を殺せば良いのよ!焦る事は無いわ」
「そうですよ父さん。仮に隠し通路を抜けた先に、コイツの仲間が待機してたとしても、その時はコイツを盾にして戦えば良いんです!コイツは仲間に切り刻まれながら死ぬんです!」
お!珍しくお兄様までもが残酷な事を言ってのける…
「う〜ん…そうだな!逃げられるチャンスがあるのかもしれないな!」
私達はこのゲスの言う事を信じたフリをして、牢屋の奥へと進んで行く。
その間もお父様は、このゲスの腕を捻り続けているわ?
大分奥へと進んだ所で、2カ所の牢屋から人の気配を感じた。
中を覗くと、見るも無惨な状態の男女が………
「アルル…最後の鍵で…」
お父様が、怒りの篭もった声でアルル様に指示を出す。
男性の方は、長時間に渡り拷問されたらしく、体中から血を流している…
私にはとてもじゃないが見ている事が出来ない…
更に女性の方はあからさまにレイプされており、自身の血と白く濁った液体が体中に付着している…
私は今すぐにでも、このゲス野郎を殺してやりたい気持ちに襲われる。
しかし、今はともかく2人の治療が先決!
ウルフちゃんとハツキさんが、優しく2人にベホイミをかけている。
男性の方は、数カ所骨折している様なので、慎重に骨のズレを修正して回復させている。
ある程度回復した所で、2人の話を聞いてみた…
すると、2人は夫婦の様で、男性の方などは城に勤める兵士だったそうだ。
「何故、兵士の貴方が投獄されたのです?」
お兄様の疑問は尤もだけど、そんな事分かり切っている…
このゲス野郎のお友達共が、身勝手な理由でお2人を貶めたに違いない!
「それがよく分からないんです…町の
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