第十六話 シュウ、再び
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その中にいた。
「真吾、あたし達も行くわよ」
「真打ち登場ってね」
「よし」
彼はレミーとキリーの言葉を受けて動いた。ゴーショーグンの手にサーベルが宿る。
「ゴースティック!」
それでもって周りにいるシュテドニアス軍の魔装機を切る。そして前へと出た。
「あのでかいのを先に倒せ!」
彼等は目標をゴーショーグンに定めた。忽ち数機がやって来た。だが真吾達はそれでも冷静さといつもの調子を捨て去ってはいなかった。
「来たわよ」
「ここは一つ大きいのといきますか」
「よし」
真吾は頷いた。そしてゴーショーグンの全身にエネルギーを溜めた。
「行け・・・・・・」
ゴーショーグンからエネルギーが矢の様に放たれる。そしてそれは一斉にその数機の魔装機に向かった。
「ゴーフラッシャーーーーーーッ!」
それで以って魔装機達を撃ち落とした。それからサイバスター達と合流した。彼等は退くシュテドニアス軍に対してさらに攻撃を加えていった。
戦いはラングラン軍が優勢であった。彼等は先陣のみでシュテドニアス軍の主力部隊を相手にし、十二分に戦っていた。だがここでシュテドニアス軍も反撃に出た。
「おっと!」
マサキは地上からの攻撃をかわした。そして下にいる敵に目をやった。
「チッ、またあのデカブツがいるぜ」
見ればそこには移動要塞がいた。攻撃はその要塞からのものであった。それも一両ではなかった。
何両もの移動要塞がそこにいた。彼等は陣を組みラングラン軍に対して攻撃を仕掛けていた。それを受けてまず彼等は移動要塞の射程外にまで退いた。その間にシュテドニアス軍も退いていた。
「さて、どうするかだな」
マサキは下にいる移動要塞の部隊を見ながら言った。
「合計で七両か。また大勢やって来たな」
「それだけシュテドニアスも必死だということだ」
ヤンロンは落ち着いた声でそう答えた。
「彼等も後がない。思えば当然のことだな」
「けれどこのままじゃあたし達も進めないよ。どうするの?」
ミオがここでそう尋ねた。
「何とかしなくちゃいけないのはわかっているけれど」
テュッティの声は考えるものであった。
「七両もいるとね。やっぱり難しいわ」
「いや、そうでもない」
ここでタダナオがそう言った。
「奴等の陣を見てくれ」
彼は他の者に移動要塞の陣を見るように言った。皆それに従い下にいる移動要塞を見下ろした。
「円陣を組んでいるな。一両を中心として」
「ええ」
「互いに一定の距離を置いて。そこに付け目がある」
「付け目!?」
「ああ」
タダナオはそれに対して頷いて答えた。
「付け目なんだ。まずはそれぞれ周りにいる六両の移動要塞を狙う。魔装機神とヴァルシオーネでな」
「俺達でか」
マサキがそれを聞いて言った
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