第一話 幼児期@
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俺がこの物語を初めて見たのは、大学生の時にネット小説を読んだことが始まりだった。最初は題名の感じや原作を知らなかったため読んでいなかったが、面白いと評判があった二次小説を読みに行ったのがきっかけだった。
次元世界という様々な世界があり、題名通り魔法もある。それにストーリーも登場人物もすごくよかった。というか、魔法少女という名前の概念を木端微塵にされた気がする。主人公が悪魔とか魔王って…。
そんなこんながあったが、それ以来俺は二次小説や漫画を漁り、画像や動画を時々見ていた。アニメは時間が取れた時にでも、全部見ようかなと思っていた。大体の話の内容はわかっているから後でもいいか、と思ってしまっていたからだ。
だから、俺自身がこのリリカル物語に実際に転生するまでは、ここまで困ることになるとは考えてもいなかった。
転生した理由はちょっとした手違いというか、不運だったというか、まぁ色々あったが細かいことについては、今はいいだろう。とにかく問題は転生する世界ではなく、転生した先が問題だった。
転生する世界は最初から提示されていたが、正直俺はこの世界なら転生してもいいと思った。前世では冒険家になる夢を諦めたが、せっかくの第2の人生なら冒険家になりたいと考えたからだ。というか、ぶっちゃけ放浪してみたい。
次元世界なのだからたくさん世界があるのだろう。初めて見る生き物や地球では考えられない様な景色が見られるかもしれないんだ。原作介入するより、俺にはそっちの方が魅力的だった。
故に、俺はうろ覚えの原作知識しかない世界の転生を選んだ。確か原作は、「地球」がメインだったはずなので、管理世界、要は魔法が使える世界での転生を望んだ。時空管理局という物語のメイン組織に就職する気もない。こうすれば俺がいたことで、原作に影響やバタフライ効果もないと思った。
半端な知識が、逆に危ないのだ。それこそ俺が下手に介入したせいで、世界滅亡とか俺死亡とかなる危険性があるぐらいなら、登場人物たちに全部お任せすることにしたのだ。
「というわけで、生まれは管理世界で、魔法の素質は高めがいい。やっぱり魔法使ってみたいし。親は魔導師でやさしい人がいいな。将来冒険家になっても「いいよ」って言ってくれる人ね。……さすがに母親に泣かれるのは、もう嫌だからさ。そんでレアスキルとして『瞬間転移』が欲しい。魔力は使わず、いつでもどんな時でも好きな場所、世界に転移できるとなおいい。あ、もちろん転生しても男。できたら前は一人っ子だったし、兄弟とかも欲しいな」
「……なにが、というわけなんだ。あと内容はすごく現実的で助かるけど、ものすごくずうずうしく感じる」
ある程度の希望を叶えてくれるそうなので、俺が思った内容をぶっちゃけて伝えてみ
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