暁 〜小説投稿サイト〜
自由気ままにリリカル記
十話〜行き詰ったら、休憩です。〜3月24日修正
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あまり変体はしたくないんだが……。

『マスター! 早く温泉に入りましょう!』
「別にそれは良いけどさ。ルナって温泉に入れるの? っていうかルナって性別上女になるんだがそれでも男湯に入るのか?」
『むぐ……。その問題がありましたか……、いえ! 問題ありません! むしろ楽園です!』
「何が楽園だ。そんな事を言ってると温泉には入れねえぞ?」
『そんな理不尽なあー』
「しっかし、今考えればリニスに見た目上親代わりしてくれと頼めば何とかなったと思うんだけど。……最近のリニスは妙に忙しそうだからそれも無理だったか」
『……そうですね。今日の温泉にも用事があるので行けませんと申し訳なさそうに言っていましたが、一体何をしているのでしょうか。随分と肩が重そうにしていましたし……っは! まさか……エステ!? 日頃の疲れを癒すために一人でエステですか!? 私を置き去りにして!』
「んー……まあ、特に考え過ぎだろ。とりあえず温泉に行こうか」
『はい!』


脱衣所にて浴衣を脱ぎ、そして思う。

手袋は外すべきなのだろうか。

温泉、というか入浴のモラルで言えば衣服を着て入るべきではないだろうが、この手袋を外しても大丈夫なのだろうか。深夜なら躊躇なく外しただろうが今は昼。そこまで人はいないだろうが、それでも何人かは温泉にいる気がする。

数分間マッパで考える。好い加減にしろとばかりにチカチカと胸元に掛けているルナが
光るが、無視して考える。俺のこの左手はある意味ではポリシーのようなものである。……まあ、吹けばどこかに飛んでいってしまいそうな程度のポリシーだが、それ以外の理由でもにこの左手の手袋は外したくないものなのだが……。

っま、どうにでもなれ。

そう思い俺は左腕の布を抜き取った。

その時、やっとか……。とでも言いたげなように一度だけルナが淡く光った。

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