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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
乱入の光
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り禁止ですよ!」
『いいじゃない。あなたたちもジジイどもに命令されて私のことを探っていた。おあいこよ。それとも―――このISコアをあの亡国企業に売りつけてもいいのよ』
「そ、それは―――」
「………条件は何だ?」
「お、織斑先生!?」
『じゃあ、真耶が祐人のペットになるってどう?』
「あ、あの………できれば私の意見も尊重してくれるとありがたいんですけど……」

 シヴァが「冗談よ」と言ってから本題を切り出す。

『とりあえず、あなたたちがディアンルグについてどこまで知っているか聞かせてもらおうかしら』

 その内容に千冬も真耶もいい顔をしなかった。

「ディアンルグに使用されているコアは未登録。そして操縦者である風宮以外には触れると電磁波が流れて干渉できない。そして武装の一部にはまだ実装されていないはずのビーム兵器だけでなく第三世代兵器『BT兵器』と『マルチロックオン・システム』が入れられているぐらいだろう。安心しろ。ビーム兵器のことはまだ各国にはばらしていない」
『そう。真耶も同じような感じ?』
「ええ。私は織斑先生の助手のようなものですから……」

 それでも真耶はビクビクしていた。見た目は少女だが戦士故の直感としてだろう、自分はこの娘には勝てないと悟っていた。

『そう怖がらなくてもいいわよ。裏切ればそれ相応の苦痛を与えるだけだから』

 平然と言うが、二人はそれが怖かった。

『じゃあ、言った通りにされて欲しくなければ大人しくすることね』
「……ここには誰もいないし誰も聞いていない。彼女の口止めも私がする。だからシヴァ、お前の目的を聞かせてくれないだろうか?」

 シヴァが消えようとすると千冬が静止する。そして少しシヴァは考えて、

『いいわよ。私は祐人に仇なす敵をすべて葬ること、そして彼が安全な生活を送れることよ。例え敵が国家でも私は容赦しないわ』
「正気ですか!? そんなことをすれば死にますよ!!」
『見くびらないでよ。I()S()()()()()()()()()()()じゃないわよ、私は』
「最後に聞く。お前は()は味方か?」
『ええ。祐人がその道を選ぶ限りは、ね』

 そう言ってシヴァはその場から消えた。

「織斑先生、彼女は一体―――」
「わからない。―――が、ただの人間ではないことは確かだ」

 さっきまでシヴァがいた場所を見つめる二人。だけどそこからはいつまで経ってもウンともスんとも言わなかった。
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