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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
乱入の光
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れと、今の内に逃げなさい。今回は見逃してあげるから」
「う、うん………」

 アイングラドの操縦者はそのまま逃げていった。

『でもいいのかしら? 生徒会長であるあなたが敵を逃がすなんて』

 直接楯無のIS『ミステリアス・レイディ』に個人間秘匿通信(プライベート・チャネル)がシヴァから送られてきた。

「本当は逃がしてはいけない―――けど、今の状態じゃ戦っても今の状態じゃあ逆にコアが取られるだけよ」
『まぁ、それもそうね。それじゃあ、織斑千冬に伝えて。所属不明の全身装甲(フルスキン)のISを捕獲したって』

 楯無はある予想をして上を見ると、そこにはまるで砲撃を行うために用意されたかのようなISがこっちに向かっていた。

 ―――ズドォオオオンッ

 最初よりも小さい規模だがそれでも大きな地震が起こった。

『それと楯無、急いで祐人を医療室に連れて行きなさい。今の彼、危険な状態よ』
「え……?」

 言われたことがわからず、楯無は抱きかかえている祐人に視線を落とす。
 祐人のISスーツから血が滲み出ていた。





 
 ■■■





 IS学園の地下特別区画。教師ですら一部の人間しか知らないその場所で、真耶は回収された無人機の解析を行っていた。

「少し休憩したらどうだ?」
「あ……。織斑先生」

 その部屋に入った千冬は真耶に缶ジュースを投げて渡した。
 差し入れのオレンジジュースに口を付けながら、真耶はディスプレイに解析結果を表示した。

「見てください。やはり、以前現れた無人機の発展機で間違いありません」

 以前の。それは祐人が破壊した無人機―――今回はその発展機だった。

「コアは?」
「例によって、未登録のものです。校舎近くに出現した三機と最後回収された砲撃用だと思われるコアは抜き取られていました」
「……そうか」

 千冬がこう答えたのは訳がある。
 さっきあの無人機を停止させたのはシヴァだと楯無から聞いていたことでもある。彼女が持っているということもある。そして校舎近くは祐人が担当していたこともあり、どこか見つかりにくいところに隠していると信じているというのもある。信じすぎるのもよくないが、経歴不明や存在自体謎の存在だが、千冬はどこか信じていた。それでも少しは疑っているが。

「それで、何個回収できた?」
「二つです。さっき報告した物を除けばほかは戦闘の際に破壊されています」
『―――その二つにさらに四つ足して』

 後ろから声が聞こえ、千冬と真耶は振り向く。そこにはいつもの様子でIS学園の制服を纏ったシヴァがISコアでお手玉をしていた。

「し、シヴァさん?! どうしてこんな所に!? ここは関係者以外は立ち入
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