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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第101話:スバルの先生は誰に?
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る。

「俺は、基本的な戦闘スタイルがティアナと似てる。
 つまり、姿を隠して罠を張り、受動的な立場で戦闘を進めるタイプだ。
 正面突破なんてガラじゃないんだよ」

「じゃあ、あたしはどうすればいいんですか?」

「今のスバルにぴったりの先生を一人知ってる」

「それは・・・」

「フェイトだよ」

スバルは俺の答えに意外そうな反応を見せる。

「フェイトさん・・・ですか?」

「そうだ。フェイトはスピードタイプだ。そのスピードは6課で
 トップといって間違いないだろうな。でも、フェイトの真価は
 そのスピードを最大限に生かす戦い方ができることなんだ」

「でも、フェイトさんは執務官だし、忙しいんじゃ・・・」

「確かに忙しいだろうけど、ちょっと前ほどじゃないと思うぞ。
 で、どうする?」

俺が尋ねると、スバルはなのはの方を窺うように見る。
なのははスバルに向かって笑いかけると、おもむろに口を開いた。

「スバルの好きにすればいいよ。ヴィータ副隊長とフェイト隊長には
 わたしから話しておくから」

なのはの言葉に背中を押されたのか、スバルは少し考え込んでから力強く頷く。

「そうか。じゃあ、大変だろうけど頑張れよ」

「はい、ありがとうございます」

スバルは一度深く頭を下げてから、俺の部屋を出て行った。
部屋に残った俺となのはは、そろって大きく息を吐いた。

「やれやれ、だね」

「まあね。ヴィータとフェイトに話すっていう仕事が残ってるけどな」

「きちんと話せば2人とも判ってくれるよ。それよりも・・・」

そこで言葉をいったん止めると、なのははニヤニヤと笑いながら俺の顔を見る。

「なんだよ?」

「なんだかんだ言って、ゲオルグくんってホントに優しいよね」

なのはが何を言っているのか理解できない・・・。

「は? 何言ってんだ?」

「だって、スバルを傷つけないようにちゃんと言葉も選んでたし、
 スバルの話もきちんと聞いてあげてたし。
 それに、いつものゲオルグくんと違って、すごく穏やかな話し方だったし。
 隣で聞いててちょっと嫉妬しちゃったもん」

「お前なぁ・・・」

「わたしの時もすっごく優しかったよね。直前にすごい言い争いをしたのに」

なのはは少し潤んだ瞳で俺を見つめている。

「ゲオルグくんのそういうとこ、大好きだよ」

なのはは俺の肩にしなだれかかってくる。
が、俺はなのはの頭に手を添えると、押し返した。
なのはは頬を膨らませて、恨めしそうに俺を見る。

「ちょっと、わたしの扱いが雑すぎると思うの」

「やかましい。今は仕事中で、ここは俺の執務室だ」

「むぅぅ・・・、確かにそれは
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