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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第101話:スバルの先生は誰に?
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のはと連れだってアースラに向かうと、艦内に入ったところで
なのはと別れ、自室へと戻る。
部屋に入ってソファに腰をおろし、模擬戦の内容を振りかえっていたところで、
ブザーが鳴る。
ドアが開くと、なのはに連れられたスバルが部屋に入ってきた。
俺が2人に座るように告げると、スバルは俺の向かいに腰を下ろした。

「悪いな。疲れてるところに呼び出したりして」

「いえ・・・」

返事をするスバルは、表情も声も硬い。

「今日の模擬戦はじっくり見せてもらったよ。正直言って感心した。
 ずいぶん腕を上げたな」

「・・・ありがとうございます」

依然としてスバルの表情は硬い。

「でだ。模擬戦の結果についてスバル自身がどう考えているのか聞きたい」

「はあ・・・」

俺の言葉に、スバルはどう答えるべきか考えているようだった。

「スバル。思ってることを素直に言えばいいよ」

「・・・はい」

なのはに返事をしたスバルは、少し考えるようなそぶりを見せた後、
ゆっくりと口を開く。

「あの・・・、さっきゲオルグさんはあたしが腕を上げたって
 言ってくれましたけど、自分自身でもそう思ってました。
 でも、いざ模擬戦で戦ってみたら、ティアにはほとんど勝てませんし、
 エリオやキャロとも5分がいいとこで・・・。
 正直言って、自信をなくしそうになってます」

「なるほど・・・」

俺は少し間を開けると、先を続ける。

「まあ、ティアナに大きく負け越してるのはお前にしたら辛いわな。
 でも、エリオとキャロと5分ってのは、全然問題じゃないだろ。
 あいつらだって、一生懸命訓練して腕を上げてるはずだしな」

「そう・・・ですね」

スバルは微妙な表情で床に目線を落とす。

「それで、スバルはどうしていくべきだと思うんだ?」

俺がそう言うと、スバルは小首を傾げた。

「どうしていくべきか・・・ですか?」

俺はスバルに向かって頷く。

「そうだ。自信をなくしそうになって、俺に自主トレを見てほしいっていう
 くらいに悩んでるんだろ? どうしていきたいのか、お前なりの考えが
 あるんじゃないのか?」

「はあ・・・」

スバルは再び床に目線を落とすと、考え込み始めた。
俺が口を開こうとすると、隣に座ったなのはが俺の太ももの上に手を置く。
なのはの方を見ると、なのはも俺の方を見ていて、目が合うとなのはは
小さく首を横に振った。

(黙ってろってことだな・・・)

俺はなのはの意図を察すると小さく頷き、スバルの方に向き直った。
やがて、スバルは顔を上げて話し始める。

「今日だけじゃないんですけど、模擬戦を振りかえって思うのは、
 うまく距離をつ
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