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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第101話:スバルの先生は誰に?
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くさせる。

「ゲオルグくん?」

突然耳に届いたなのはの声に、俺は我に返った。

「大丈夫? ゲオルグくん」

声のした方を見ると、俺のすぐ隣に立つなのはが不安げに俺を見上げていた。
どうやら結構な時間、自分の世界に閉じこもっていたらしく、
先ほどまで俺と話していたはずのティアナはおろか、スバルや
エリオ・キャロの姿も見当たらない。

「大丈夫だよ。悪いな、心配かけて」

「ううん」

首を横に振るなのはの頭に手を載せると、なのはは俺に向かって微笑んだ。

「模擬戦は?」

「もう始めるよ。どうする? ここで見る?」

なのはの言葉に俺は首を縦に振った。

「そうだな。ここで見させてもらうよ」

俺の答えになのはは小さく頷くと、既に開かれていた通信画面に向かって
話し始めた。

「スバル、ティアナ。準備はいい?」

『問題ありません』

『はい』

「うん。じゃあ、模擬戦スタート!」





2時間後・・・。
俺となのはは、2人きりで訓練スペースの前にいた。
総当たりで計6戦の模擬戦を終えた4人は、すでにアースラへと戻っている。

「どう? 感想は?」

「展開はいつもこんな感じか?」

「まあ、そうだね。 大体こんな感じだよ」

なのはの答えを聞き、俺は模擬戦の結果をもう一度思い返す。

ティアナはエリオに負け、スバルとキャロには勝ち。
スバルはエリオには勝ったが、ほかの2人には負け。
エリオとキャロの対戦は、エリオの勝ちだった。

「それぞれの戦い方の特徴がよく出てたな」

スバルは近接戦闘における爆発力に優れるが、移動速度と中距離以上の
レンジでの戦闘に劣る。
ティアナは幻影とマルチショットを生かした中距離戦には強いが、
いざ懐に潜り込まれると打たれ弱い。
エリオは移動速度がべらぼうに速い一方で、近距離戦はスバルに、
中長距離ではティアナやキャロに及ばない。
キャロは索敵と先読みに優れるが、打撃力が足りない。
どの模擬戦も、それぞれの特性をよく反映していると感じた。

「うん。わたしもそう思うよ」

「そっか。なら俺の見る目もまずまずってことだな」

わずかな自嘲を含ませつつ、冗談めかしてそう言うと、なのはが苦笑する。

「またそんなこと言って・・・。で? スバルについてはどう思う?」

「そうだな・・・」

俺は少し考えると、言葉をつなぐ。

「まずは、スバル自身がどう考えているのか聞いてみたいな」

「そう・・・。じゃあ、スバルと話してみよっか。
 ゲオルグくんの部屋でいい?」
 
なのはの言葉に無言で頷く。

「なら、スバルを連れていくね」

「頼む」

俺はな
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