GGO編
百四話 閃く青光、撃ち抜く巨銃
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法でスキャンから逃れた、ペイルライダーかSterbenのどちらか。
「うーん……」
アイリが唸る。どちらにせよすること自体は決まってくるのだが……
「ま、とりあえず、銃士Xに話し聞いてみねぇ事には動きようがねぇ。一番可能性の高いのが此奴な以上は、どう動くにしても此奴を当たるぞ」
「そうだね……それじゃこのまま……」
言いながら、アイリは外……具体的には、都市部の方を睨む。
「都市地帯超えて、草原地帯に直行だ」
「うん……!」
深く頷いたアイリに、リョウは璃槍と笑った。
────
「……ったく、こんなとこで待ち伏せたぁ、暇なこった」
「スナイパーの基本は待ちだもん。しょうがないよ」
「セオリー押さえてるってか?のわりには素人くせぇな……」
「あはは……」
リョウとアイリは、ビルの一角に背を預けて隠れていた。
というのも、このビルから出た所の先に有る、二つあるビルの片方からスナイパーが此方を狙っているようなのだ。何故わかったか?非常に単純かつ、少し笑える理由である。
スコープの反射光が見えたのだ。
「いくら一対一がメインっつったって、スナイパーが自分の位置ばらすような事したら終わりだろうがよ……」
「いやほら……うーん……」
アイリが相手の(対戦相手だが)フォローをしようとするが……なにも思いつかなかったのか唸る。
さて、このかなり有利とも言える状況なのだが、しかしリョウ達はここから動けずにいた。その理由は、問題が一つある事。
「けど……どうすっかね、こっちに気付いてないかどうかはわかんねぇけど、此処越えねぇと都市地帯にゃ行けねぇし、つっても、あちらさんまでどんくらい有る?」
「うーん、目算だけど……」
アイリが少し考えるように言う。と、結論が出たのかはっきり言いきった。
「1200m」
「だよなぁ……」
そう。遠い。というか完全にあちらの間合いなのである。
「お前、あちらさん射程に収められる武器ある?」
「無理だよ。M8でも900mちょっとで限界……」
消沈したように言うアイリを見て、リョウは苦笑する。
流石にこの見通しの良い場所で300メートルも前進しよう物なら、間違いなくばれるだろう。となると……
「此奴しかねぇか……」
「わ……」
リョウがアイテムストレージを操作し、他と比べると改めて理解できる。凄まじい大きさの銃を取り出す。
「うわ、やっぱすごいね、それ……」
「まぁな。で、一応理論上此奴ならここからでも届く訳で……」
「え……」
さも当然そうにいったリョウに、アイリが唖然としたように呟く。
「って、M2(それ)で狙撃するの!?」
「あ?まぁ、射角はギリギリだけどなぁ……」
「いや其処じゃなくて……!」
あっけらかんとし
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