暁 〜小説投稿サイト〜
SAO─戦士達の物語
GGO編
百四話 閃く青光、撃ち抜く巨銃
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とした声で言った。

「この二人は、ログアウトしてんのかもしれねぇな……」
「ログアウトって……」
アイリが緊張した面持ちで問い返す。と言っても、BoBの最中は、異常を感知したアミュスフィアが起こす強制回線切断以外の方法でログアウトする事は出来ないので、リョウの言う意味は決まっているのだが……

「この世界から……もしかすると、現実世界(リアル)からもな」
「っ────……!」
考えるまでも無く言いたいことは分かる。理解した瞬間、息をのむかのようにアイリの顔が引きつり、唇を噛む。間に合わなかった……!?

「……なら、死銃は……銃士X……?」
傷心したように俯いたアイリはしかし、首を数回振ると、ゆっくりとリョウに聞く。が……

「ん〜……俺の個人的な予想じゃ、それはねぇんだよな……」
「え……?」
リョウは腕を組むと、一瞬なにか唸るように言って、頭を掻いた。

「さっき俺ら、狙撃されたろ?俺、あれが死銃だと思っててよ……」
「な、なんで……」
「んー、信じてもらえるか分かんねぇんだけど……」
リョウは更に頭をがりがりと強く掻く。

「VR世界に、殺気が有るって言って、お前信じるか?」
「うん。信じる」
「だよなぁ。普通信じ……んのかよオイ」
別にノリつっこみがしたかった訳でもないのだが、半ばそれに近い流れになってしまった。
リョウの中ば呆れたような問いに、アイリはコクリと頷く。

「お前、普通もうちょい疑うもんじゃ……」
「そ、それは……疑う理由ないし……それで、じゃあ感じたの?殺気……」
明らかに話しを逸らされた気がしたリョウだったが、敢えて触れる事無く話を進める。

「まぁ、な。一応お前に斬りかかられた時も来たけど……それよか強烈な奴をな……」
「ふ〜ん……」
納得したような、していないような「ふ〜ん」を言いながら、しかし、アイリはどこか不満げた。

「って事は私はその殺気の主より弱い事になるのかな?」
「あ、あぁ?なんだよ行き成り……つかそれ別に今関係ねぇだろ」
腕を組んだリョウが戸惑ったように言うと、アイリは少し口をとがらせる。

「そうだけどさ…………それで、って事はその時あそこに死銃が居たってこと?」
「だと思うんだが……だとすっと、銃士Xの位置と合わねぇんだよな……」
「え?あ、そっか、七分ちょっとであんな所まで行ける訳ないもんね」
納得したように言ったアイリに、リョウは腕を組んだまま頷く。

「そう言う事だ。まぁ、論理的にって点で言って、確立高い順にさっきのスキャンから分かる可能性を纏めっと……」

1、死銃は銃士X。
2、リョウとキリトの予想が外れており、実は死銃は全く別の誰か。
3、死銃が殺したのは二人では無くまだ一人で、死銃本人は何らかの方
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