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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第五話 フェアリーテイル
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眼の焦点が合っていなかったがすぐに元に戻った。そして現状を把握したのか、顔を真っ赤に染めながらも慌てだした。

「あ、ああうあう、こ、これはその違うんだ! えっとその」

「何がどう違うのかよくわからないが、おはよう」

「あ、ああ、おはよう」

 俺の右腕を枕にしてたことが恥ずかったのか。どもりながらもきちんと挨拶してきたのはさすがだ。しかし、やはりエルザも年頃の女の子だったか。……なんかおじさんっぽいな、俺。

 エルザはまだ恥ずかしいのか、下に俯いている。これからのこともあるし、話のきっかけとしてこれからどうするかを聞いてみるとするか。

「これからどうしようか。生活するにもお金がないんじゃ話にならないし」

「あ、あぁ、それなら私に考えがある」

「へぇ、どうするんだ? もしよければ俺も着いて行っていいか?」

「もちろんだ。私もルシアがいれば心強い。そうだな、ルシアはギルドというのを知っているか?」

「ギルド? 名前だけなら聞いたことはあるが、詳しくは知らないな」

 まさかギルドだなんて単語がでてくるとは思いもしなかった。しかしギルドか、ちょっと楽しそうだな。少し前までは高校三年生だった現代っ子の俺からしてみれば興奮度が急上昇だ。しかし、さっきから違和感を感じるんだが……何故だろう。

「まぁ一種の組合みたいなものだ。そこでいろいろと依頼を受けて生計を立てることができるらしい。私も人づてで聞いたから詳しくはわからないが、ギルドと言ってもいろいろとあるらしい」

「なら、まずいろんなギルドの情報収集から始めるとするか」

「いや、その必要はない。ロブおじいちゃんから勧められたギルドがあるんだ」

 あぁ、今さっきから感じている違和感に気がついた。いや、何故今まで気がつかなかったのだろう、俺は。そう、違和感の正体はエルザの口調だ。エルザの口調が初めて会ったときに比べてかなり変わっている。……何か心境の変化があったのだろう。恐らくは楽園の塔のときに。ならば口調に関しては触れずにいるのが最良だろう。とりあえず、俺は疑問に思ったことを聞いた。

「ロブおじいちゃん?」

「……私を庇って亡くなった人だ。その人がかつて所属していたギルドに行こうと思っている。自分の名前を言えば入れてくれるだろうってロブおじいちゃんが言っていたよ」

 しまったな。よほど、親しい間柄だったのだろう。目に見えて落ち込んでいくのがわかる。何か力になってやれればいいのだが、かけてあげる言葉が見つからない。ならばと俺は震えているエルザを優しく抱きしめる。

「あっ……」

「初めてエルザと会ったあの時と逆になっちまったな。……大丈夫、大丈夫だから」

 人肌は落ち着きをもたらしてくれる。親しい人との繋
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