白の襲来
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そこにはさっきまで彼女の大好きな一夏と箒が映っていたが、それが急に消えた。そして楯無と簪の所に向かわせた無人機をそちらに飛ばそうとしたが、そっちの画面も消えている。
彼女は原因を調べるために衛星をハッキングしてそっちを見るが、そこにはボロボロになった一夏と箒と、
『なぁあんだ。篠ノ之束が造ったって聞いたけど、大したこと無いじゃん』
キャノンボール・ファストで現れた白いISがいた。
■■■
時間は少し前に遡る。
それぞれ調整をしていた一夏と箒は二人揃ってため息を吐いていた。その原因は対戦相手。更識姉妹は強敵だからだ。
「いや、一夏。弱気になってどうする」
「そ、そうだな。いくら二人が相手だからって悔いなくぶつかればそれでいいもんな」
そう言って二人で慰め合っていると、無人機が乱入してきた。
二人は楯無に鍛えられていたこともあってか、その無人機に苦労することはなく、篠ノ之束の思惑通りでもあるが抜群のコンビネーションを見せるほどの能力を発揮して無人機を相手にしていた。
一方、楯無と簪にも向かってきていてスペックの違いで苦戦するも、順調に倒せていた―――が、突如目の前にあった無人機が狙撃されて爆発する。
それは一夏の方も同じだった。
「これは……一体どういう……」
一夏は意味がわからないと言うかのようにそう言うと、
『別のISをここから2キロ先の地点で確認。こちらに接近してきます』
一夏が白式のハイパーセンサーからそんな情報を受けていたときは近くにいた三人も同じような表情をしていた。
そして無人機を落としたISはすぐに現れた。
「わぁ。案外脆いのね」
第一声がそれだった。
「……あなた、何者?」
楯無が蒼流旋を構えながら質問するが、
「知りたい?」
「ええ、知りたいわね。よかったら教えてくれないかな〜?」
「断るわ」
そう言って近くの無人機の所に降りようとする白いIS。だがその前に荷電粒子砲がその無人機の残骸を襲った。
それを見た白いISは舌打ちした。
「まったく、兄さんにまとわりつくだけでなく私の邪魔までしないでよ」
「……だけど、コアは奪わせない」
簪は冷静に答えた。
「ふーん。じゃあ、しばらくはそこで止まっておいてね」
そう言うと同時にどこからともなく鎖が現れ、楯無と簪を被った。
「なっ!? テメェ!! 二人に何を―――」
「ああ、もう。ぎゃあぎゃあ喚かないでよ。ただあなたたちを壊すために邪魔な二人を止めたのよ。私だって兄さんに怒られたくないんだから……」
一夏の言葉を遮って白いISは答えた。
「兄さん?」
「そう。兄さ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ