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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
もう一人の布仏
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て、テメェ!!」

 そこから大人と子供の戦いが始まったが、それは数と経験故にすぐに終息した。もちろん、大人たちの圧勝―――ではなかった。
 男たちは所々に傷を負っていた。致死とはいかないが、それでも後になってひびく傷が残った。





 ■■■





―――虚side

「祐人! しっかりして!」

 無人機が2機現れると同時に祐人の様子がおかしくなり、ISが解除された。

『落ち着きなさい』
「でも―――」
『落ち着きなさい、虚。今ここはかなり危険なのよ』

 確かにそうだ。今は何故か動かないがここには私たちを近くには無人機がいる。それよりもどうしてシヴァがここにいるかもわからないけど、祐人の近くにいつもいるから祐人の護衛みたいなものだろうと思っておく。

『ともかく今はここから離脱しましょう。虚はそっちを―――』
「―――その必要はない」

 祐人の口からそんな言葉が発せられると同時に今までうつぶせだった祐人が立ち上がった。
 そこでふと気がつく。祐人が―――どこか違う。

「ゆ、祐人……?」
「何やっているんだ、()()()。早くシェルターに避難しろよ」

 祐人はジト目でこっちを見てくるが、そんなことより別のことが気になっていた。

「………まさか……あなた……」
「ああ、言いたいことはわかる。だけどそれは後だ。今は早く避難してくれ」
「え、ええ」

 私はそこから離れると祐人はディアンルグを展開してその場から上に飛んだ。そしてそれに追従するかのように無人機も飛翔する。

『はぁ。やっと記憶を取り戻したのね』
「う、うん。そうみたい………って、え? あなたは知ってたの?」
『記憶を失う前にもし知っている人がいても話さないでおいてほしいって言われていたからね』

 何事もなかったかのようにシヴァはそう答えた。

『それよりもあなたは早くシェルターに避難しなさい』
「でも、あなたは?」
『私は特別だから大丈夫よ』

 それだけ言って彼女はその場か消えた。
 私はシェルターに避難すると本音を探す。ここには全学年の生徒を収容できるほどの大きさがあるからここにいると思ったんだけど、さっきから姿が見えない。どうやらここではないようだ。

(でも、ほかにもあったかしら?)

 ふと思っていると、本音を見つけた。

「あ、お姉ちゃん!」

 呼ぼうとすると、私の姿を見つけた本音がこっちに向かってきた。
 本音の友達に断ってからその場を離れて祐人のことを伝えると本音は驚愕した。

「それ……本当?」
「ええ。本当よ」

 すると本音は急に涙を流す。
 本音はあの時もそうだった。祐人も消えた後もずっと泣いて
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