タッグマッチ前
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いうことで決着がつくかと思っていると、
「スコール!!」
―――バンッ!!
オータムがテーブルを叩きながら立ち上がった。
「どうしたの?」
「どうしたじゃねぇ!! なんでそんな男なんか―――」
―――ドガシャァンッ!!!
私は一瞬だが悪寒が走った。
私もこれを直に受けたことがある。それは世間を馬鹿にしていた時にカッターで遠慮なく殺されそうになった。
「ねぇ、雑魚風情がいきがらないでよ。虫酸が走るからさ」
「て、テメ―――」
オータムが反論しようとすると、ノクトがオータムの首を締め出した。
「は? 牙を抜かれている兄さん相手に白式のコアを奪われると同時に人質も奪われたクズが何言ってんの? それに―――牙を抜かれていなかった今頃あなた、死んでるよ? それとも―――今ここで殺してあげようか?」
それは何の冗談でもなく、本気。私の時はなかったが、今では完全に殺そうとしている。
「やめなさい、ノクト。さっきの件、取り消すわよ」
「………」
―――ドサッ
明らかに嫌だと思っている態度でノクトはオータムを開放し、何食わぬ顔で食事を再開する。
(あの男が来るとどうなるだろうか?)
ふと風宮祐人が来るとどうなるか想像したくなったが、私はノクトの話しか知らない。それゆえにできなかった。
だが、あの時の光景は今でも覚えている。もしあの時、その男が壊れたマリオネットの様に海に落ちていなかったら絶対にオータムは死んでいた。
(確かに、戦力にはなるな)
そう思いながら私は残っている料理にあるつくのだった。
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