暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第十四話 愛と勇気と力とが
[19/19]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
そうかも知れない、俺だって」
「勇も」
「そうだ。だから俺はオルファンを出たんだ」
「そうだったの」
「そしてこれからどうするつもりなんだ」
 ヒギンズが彼に問うた。
「何をするつもりでオルファンを出たんだ」
「それは・・・・・・」
 彼はまた返答に窮することとなった。
「わからない。ただ考えていることがあるんだ」
「考えていること」
「ああ」
 彼はそれに頷いた。
「あの娘に会ってみる」
「あの娘」
「宇都宮比瑪っていう娘だ」
「ああ、あの娘ね」
 カナンはそれを聞いて頷いた。
「会ってどうするんだい?」
「それはまだわからない。ただ」
「ただ?」
「それで何かが変わると思う。俺にはそう思えるんだ」
「何か不安定ね、凄く」
「わかってるさ、それは。けれどそれでも行くんだ」
「どうしても?」
「どうしてもだ。それでどうするんだい?」
 そしてあらためて二人に尋ねた。
「俺を捕まえるのか、それともここで撃墜するか。どうするつもりなんだい」
「そうね」
 まずカナンがそれに答えた。
「一緒に行っていいかしら」
「一緒に!?」
「ええ」
 彼女は答えた。
「その為にここまで来たんだから」
「そうだったのか」
「私もだ」
 ヒギンズもそれに答えた。
「私もカナンと同じ考えだ。いいか」
「ああ」
 勇はそれを認めた。
「一緒に来てくれるならな。俺には異存はない」
「これで決まりね」
「ああ」
 三人は頷き合った。
「じゃあ行こう。あの娘は多分日本にいる」
「ええ」
 三機のアンチボディは日本へと向かった。そしてそのまま消えて行った。


第十四話    完



                                 2005・3・20



[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ