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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第十四話 愛と勇気と力とが
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合いながら首を傾げていた。ミサトがアムロに対してややミーハーな感情を持っていることはよく知られていることであった。
「今何か作戦行動はおありですか」
「いえ」
 大文字は素直に答えた。
「今丁度それについての作戦会議中だったのです」
「そうでしたか。それでは是非第二東京市に来て頂きたいのですが」
「そちらにですか」
「それも至急に。お願いできますか」
「何かあったようですな」
「それは極秘です」
「ふむ」
 彼はそれを聞いてまた考えた。
「わかりました」
 そしてそう答えた。
「事情はそちらで御聞きしましょう」
「有り難うございます」
「では今からそちらに」
「はい」
 こうして大空魔竜隊は第二東京市に向かった。そこにもまた新たな戦いがあるということはその時は知る由もなかった。

「カナン!」
 日本へ向かう勇に一機のアンチボディが近付いて来た。
「勇、何で相談してくれなかったの!?」
 そこには紫の髪に黒い肌の女が乗っていた。カナン=ギナスであった。彼女は勇と同じリクレイマーであった。
「私もいるよ」
 もう一機いた。そこには茶色のショートの髪の女がいた。
「ヒギンズ=サスか」
「ああ」
 彼女は頷いた。二機のアンチボディは勇の側にやって来た。
「俺をどうするつもりだ」
「どうするって」
「何を考えているんだ、勇」 
 二人はそれを聞いて不思議そうに尋ねてきた。カナンは赤、ヒギンズは黄色のアンチボディに乗っていた。
「あたし達は貴方について来たのよ」
「俺に」
「そうさ」
 カナンの声は熱かったがヒギンズの声はクールであった。
「心配だから」
「心配なのか」
「そうよ。どうして脱走したのよ」
「・・・・・・・・・」
 勇はそれには答えなかった。答えようとしなかった。
「言えないの?」
「済まない」
 そう答えるしかなかった。
「じゃあいいわ。それならそれで」
「姉さんのところへ連れて行くのか」
「いいえ」
 だが二人はそれを否定した。
「そんなつもりはないわ」
「そうか」
「ただ聞きたいことがある」
「聞きたいこと!?」
「ええ」
 二人はそれに頷いた。
「さっきも言ったけれどどうして相談してくれなかったの!?」
「相談したさ」
 彼はそう答えた。
「え!?」
「相談したよ、俺は。ちゃんとカナンにね」
「嘘・・・・・・」
「本当だよ。けれどカナンは自分のことばかり考えていていつも自分のことばかり喋っていたじゃないか」
「そうだったの・・・・・・」
「気付かなかったのかい」
「ええ・・・・・・」
 彼女は力なく頷いた。
「御免なさい、今まで気付かなかった」
「よくあることなんだ、いや」
 勇はここで言葉をかえた。
「人は皆
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