第十話 悪友との再会
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して彼等はビルバインと共に新たな敵に顔を向けた。
そこに巨大な黄色い影が姿を現わした。無数のオーラバトラーを周りに従えたそれはまるで蝶の様な形をしていた。だが全体から巻き起こる威圧感がそれが決して蝶ではないことを教えていた。
「ゲア=ガリング!」
ショウはその巨大なオーラシップを見てその名を呼んだ。
「暫くぶりに見たが相変わらずとんでもねえ大きさだな」
マサキがそれに続いた。彼等は一斉にそちらに顔を向ける。ここでカークスから通信が入った。
「わかってるな」
「勿論」
彼等はそれに答えた。
「彼等の足止めを頼む。我々はその間にシュテドニアス軍を退ける」
「了解。どれだけかかる?」
「そうだな」
カークスは戦局を見ながら答えた。
「あと数分だ。それまで時間を稼いでくれ。いいな」
「よし、わかった」
「何なら俺だけで連中全部倒してやるぜ」
「トッド、それはあたしの言う台詞だよ」
聖戦士達がそれに応える。マサキとリューネもであった。
彼等はゲア=ガリングとそのオーラバトラー達に向かっていった。その間にカークスは残りの部隊に指示を下した。
「全軍総攻撃だ!この移動要塞も前に出せ!」
その声が一気に強くなった。
「一気に退ける!そしてゲア=ガリングに向かう。よいな!」
「ハッ!」
全軍それに従い動いた。そしてシュテドニアス軍に対して攻勢に出た。
それを見たノボトニーの動きも速かった。すにやかに全軍に指示を下した。
「撤退せよ!ダメージの多いものから退け!」
「ハッ!」
それに従い退く。後詰はロドニー達が受け持っていた。
「お、撤退かよ」
オザワはそれを見てタダナオから離れた。
「おい、何処へ行くんだよ」
「悪いがこれも命令でな。縁があったらまた会おうぜ」
「会おうぜ、ってどうせ敵味方だからまた戦場だろうが」
「まあ固いことは言いっこなしだ。お互い死なねえように気をつけてな」
「ああ、またな」
こうしてオザワは戦線を離脱した。追撃しようとしてもそれより早くカークスからの指示が来た。
「深追いはするな、すぐにゲア=ガリングに向かえ」
「やっぱりな」
彼はそれを聞いて納得した。
「小沢、また会おうぜ」
最早姿が見えなくなった悪友にそう言葉を贈った。そして彼はゲア=ガリングに向かうのであった。
ゲア=ガリングとその下にいるオーラバトラー達は既に戦闘に入っていた。既にビルバイン達と剣を構えている。
「必殺の、オーラ斬りだああっ!」
チャムがショウの横で叫ぶ。ショウがそれに合わせるかのように剣を振り下ろす。
「はああああああっ!」
それで敵のビアレスが撃墜された。だがそこに三機の赤いビアレスがやって来た。
「ショウ、あれ」
「わかってる」
彼は答えた
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