第十話 悪友との再会
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以外の者にとってはそれでは済まなかった。皆頭の中にある疑念が浮かんでいた。
(まさか・・・・・・)
(生きているのか)
彼等はそう考えていた。だが今はそれについて深く考えている余裕はなかった。
敵の反撃が強まった。それを受けて彼等もそれに対処するしかなかったのだ。
「クッ!」
そして攻撃を加えるシュテドニアス軍の中にはオザワもいた。
「御前もかよ!」
「悪いが今はシュテドニアスにいるんでね!悪く思うな!」
彼はそう言いながらタダナオに攻撃を仕掛けてきた。
「それに前の決着をつけるいい機会じゃないか」
「それもそうだな」
タダナオはそれを聞いて笑った。
「じゃあケリをつけるとするか」
「そうこなくちゃな」
二人は互いに笑った。そして戦いをはじめた。二機の魔装機が互いにぶつかり合った。
戦いは互角のまま進んでいた。シュテドニアスは戦力差をノボトニーの指揮によりカバーしていた。そして前線で戦う兵士達の士気も高かった。
「ドアホウ、死にさらせっ!」
ロドニーが叫ぶ。そして攻撃を放つ。
「うわっ!」
魔装機達はそれをかわす。そして何とか態勢を建て直し攻撃に移ろうとする。だがそれを彼の側にいる魔装機が阻む。
「将軍はやらせないっ!」
シュテドニアスの魔装機ギルドーラがロドニーのジンオウのカバーを務めていた。そこに乗るのはエリスであった。
「ここは通さないよ!」
「エリス、悪いな」
「いえ」
エリスはロドニーの礼を受けながら敵を見ていた。そしてさらに攻撃を続けた。
「とっととやられちまいな!」
そしてビームキャノンを放つ。それでラングランの魔装機を寄せ付けなかった。
戦いは膠着状態に入るかに見えた。だがここでカークスが指示を下した。
「グランガランとゴラオンを前に出せ」
「オーラシップをですか」
「そうだ」
カークスは参謀に対して応えた。
「魔装機及びオーラバトラーの援護を強める。そして」
「はい」
「各魔装機に伝えよ。それぞれの属性に合わせて戦うようにとな」
「属性に」
「水の魔装機は火に」
彼は語りはじめた。
「火は風に、風は土に、土は水にだ。それぞれの属性を思い出せとな」
「わかりました」
参謀は彼が何を言いたいのか即座に理解した。
「それでは各機にそう伝えます」
「うむ」
彼は頷くとシーラとエレに通信を入れた。彼も移動要塞で前線にいるのである。そしてそこから指揮を執っていた。
「シーラ王女、エレ王女」
「はい」
二人がモニターに出た。
「申し訳ありませんが宜しいですな」
「勿論です」
二人は微笑んでそれに答えた。
「ショウやマサキ殿達が戦っているというのにどうして私達だけが逃れられましょう」
「私達とて一国の主、その心構え
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