第十話 悪友との再会
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「ヌッ!」
「ジンオウか!」
「おお、そのジンオウや」
それに乗るロドニーが二人に応えた。
「ここは通さへんで。わいがおる限りな」
「へえ、そう上手くいくのかい?」
シモーヌがそれを聞いて笑みを浮かべた。そしてザインの姿を消した。
「このザインを止めることはできないだろう」
「それはどうかな」
だがそこで攻撃が放たれた。ザインはそれを何とかかわしたが姿を現わしてしまった。
「クッ、誰だい!」
「地上からの使者、と言えば格好がつくかな」
そこで一機の魔装機が姿を現わした。それはロドニーが乗っているのと同じジンオウであった。
「地球連邦軍少尉小沢等、訳あってシュテドニアス軍に在籍している。以後覚えていてくれ」
「小沢!?」
それを聞いたタダナオが声をあげた。
「おい、御前小沢か!?」
そしてそのジンオウに声をかけた。
「その声は」
それに向こうも反応してきた。
「おい、御前栗林か」
「おう、そうだ。御前もここにいたのかよ!」
タダナオはその声を聞いて彼であると確信した。そしてさらに声をかけた。
「何でこんなところにいるんだよ!」
「それはこっちの台詞だ」
オザワの方も負けじとそう返した。
「何でラングラン軍にいるんだよ」
「こっちに召還されたんだよ」
タダナオはそう答えた。
「気付いたらな、ここにいた」
「何だ。じゃあ僕と同じか」
タダナオはそれを聞いて納得したように言った。
「えっ、御前も召還されたのか!?」
「ああ」
彼は答えた。
「気付いたらここにいた。御前と喧嘩した後にな」
「じゃあ同時刻にか。ううむ」
タダナオはそれを聞いて考え込んだ。
「不思議なこともあるもんだな」
「ああ。しかもまさか敵味方とはな。一体何でこんなことになったやら」
「しかし妙だね」
ベッキーはそれを聞きながら考えていた。
「何がだい?」
シモーヌがそこに突っ込みを入れる。
「いや、シュテドニアスに地上人を召還できることなんかできたのかなあ、って」
「そういえばそうだね」
シモーヌもそこに気付いた。
「一体何でだろうね。あの国にそんな魔力の強い奴なんていない筈だけれど」
それを受けてタダナオが彼に問うた。
「で、御前は誰にここに召還されたんだ?」
「ああ、紫の髪の人にな」
「紫の髪」
それを聞いた魔装機のパイロット達が一斉に顔色を変えた。タダナオ以外は。
「紫の髪の人?」
「ああ。そしてシュテドニアス軍に入るように薦めてくれたんだ。手続きは全部済ませてあるからってな」
「そうなのか。やけに親切な人だな」
「ああ。かなりキザっぽかったけれどいい人だったよ。おかげで今こうしてここにいるんだ」
「また妙な因縁だな」
だがタダナオとオザワ
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